gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国の「接待」攻勢にアフリカが陥落寸前 このまま「アイラブチャイナ」に傾くのか:JBpress(日本ビジネスプレス)

(前略)
■至れり尽くせりの「研修」ツアー
疲労困憊の表情を見せるアフリカ人たちは、実は単なる物見遊山の観光客ではない。このツアーは政治的に仕組まれたツアーである。ツアー参加者は、アフリカ各国から派遣されたばかりの「研修生」なのだ。時差ボケ覚めやらぬ彼らをあちこち連れて回るのは、「中国の発展はすごいだろう!」と見せつけるツアー主催者の意図があった。
流行のファッションや最先端を行く電子機器を手に入れ、高層マンションに住み、高級グルメを貪る中国人――。アフリカ人に「中国は憧れの国だ」というイメージを植え付けるのは決して難しいことではない。
それは、中国のアフリカ戦略の第一歩でもある。「この発展を祖国で実現したいなら今から中国が指導する通りにやってごらん!」という筋書きに落とし込むのが狙いだ。
(中略)
渡航費のほか、中国滞在中の宿泊費と食費のすべてを中国側が負担する。加えて「日当」として1日80元(約1280円)が支給される。これは彼らからすると相当な大金である。
(中略)
中国の印象を良くし、意図するところになびかせるには、こうしたやり方が実に有効だ。
(中略)
■参加者は軍人を含む政府高官
さて、注目すべきは、参加メンバーの顔触れだ。実は、彼らは各国の政府機関の高官なのである。財務省農林水産省に相当する官庁高官もいれば、国立大学管理職、軍部高官も含まれる。
(中略)
中国はアフリカや南米の政府幹部を抱き込むことでアフリカ開発の駒を進めようとしているのだ。まるで“キング・オブ・アフリカ”にでもなろうかという勢いだ。
■「デモクラシーなど重要ではない」
研修第1日目、彼らは�殀小平理論を学んだ。中国人の専門家が入れ代わり立ち代わりで登場し、4時間にも及ぶ授業を行った。内容は、改革開放を推し進めた�殀小平の人物像やその考え方、なぜ中国が今に見る発展を迎えることができたのか、などである。
居眠り姿も少なくなかったようだが、ある言葉に全員が“目を覚ました”という。それはこんな発言だった。
「デモクラシーなど重要ではない。中国を変えたのは“富”だ」
「それぞれの国にはそれぞれに直面する現実がある。それを解決するのは欧米型民主主義をなぞることではない」との主張だ。マリ共和国からの出席者はこの発言に驚き呆れながらも、「欧米型民主主義を堂々と放棄した発言だった」と打ち明ける。
中国は特に旧ソビエト連邦の失敗をつぶさに観察しているが、旧ソ連の共産圏における民主化は「そもそも西欧のやり方の模倣であり、それが失敗につながった」と結論づけている。
■中国人教師は授業でさらにこんな内容も訴えた
「アフリカは決して貧困ではない。約400年も続いた列強による植民地支配が、アフリカの文明社会を奪ったにすぎない。今こそこれを変える必要がある」
そんな現状を変えるには、アフリカ独力では無理であり、手助けが必要となる、それを助けるのは、かつての植民地支配を続けた欧米ではなく、この中国こそがふさわしい、というわけだ。
(中略)
新植民地主義”という批判もある。傍から見れば“洗脳”とも受け取られる。だが、どうやらアフリカ人にはウケがいいらしい。
(中略)
マリ共和国出身のリーダーに「今、アフリカの発展に貢献できるのは誰か?」と尋ねたところ、「盟友は植民地支配を続けた欧米を除く、アジアに求めざるを得ない」と答えた。中国はそれを知ってか、すでに2000年から「中国・アフリカ協力フォーラム(FOCAC)」を開催し、また、今後3年間で金利優遇融資の200億ドルの供与を発表するなど、積極的なアプローチを見せている。
同時に、インフラ整備、農業、製造業、中小企業支援を打ち出し、対外援助やインフラ建設などを中国企業が請け負う「対外請負プロジェクト」を通じて積極的に技術協力、投融資、人材育成などを行っている。(日本貿易振興機構「主要国の対アフリカ戦略(世界・アフリカ)2013」)
(中略)
日本の対アフリカ貿易額は2011年には300億ドル強である。2000年初頭と比べると、アフリカの貿易全体に占める日本のシェアは漸減している。
安倍政権は2013年6月、横浜市で開催された第5回アフリカ開発会議(TICADV)において、今後5年間で官民合わせて最大で320億ドルのアフリカ支援を行うことを表明した。だが、当のアフリカ社会においては日本の存在感は薄い。また、それ以上に日本の及び腰を見抜き、昨今ますます中国への傾斜を強めている、というのが筆者の実感だ。
(中略)
アフリカが必要としているものを与え、留学生や政府高官の研修も含め、人の往来を活発化させ、将来の目標を与えるという意味においては、中国のアプローチは決して間違ってはいない。
(後略)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/39097

アフリカの貧困問題は欧米列強の植民地政策が元凶と言われても、まあ仕方が無い部分があるので否定はしないが、片腹痛いのが、常任理事国と言う分不相応なタナボタで得た立場と、国民の8割を飢えさせて得た核兵器、そして90年代に入り、日本との国交正常化に伴い、日本からの協力を得て西側資本主義市場への参入を許され、日本にタカって高度経済成長への道を得た中国が、得々と「自国発展の理由」を語る辺り。
もう朝鮮人が、自力で高度経済成長を成し遂げたと自慢するのと同じ、厚顔無恥さである。流石は大朝鮮というべきか。
そして、アフリカの貧困問題の片棒を担いでいる「軍人を含む政府高官」を接待漬けで洗脳する辺りが、もう前時代的な植民地経営手法としか言いようが無い。
このやり方でアフリカ諸国の首脳陣が中国に靡いても、クーデターとか内乱で政権がひっくり返ったら、また最初から接待攻勢のやり直しなんで、全然怖くないよ、コレ。
余談だけど、日本がアゴアシ付きで中韓から大量の留学生を国費で受け入れてきたけれど、もし、こんな露骨に洗脳研修と買収してたら、確実に中韓から厳重抗議を受けて制度存続の危機になるレベル。
それを平然とやらかす中国人に、しびれないし、あこがれないわ。