中国「重大な政治的障害」、韓国も強く抗議 首相靖国参拝 ：日本経済新聞
【北京＝島田学】中国外務省は26日午前、安倍晋三首相の靖国神社参拝に「強烈な抗議と強い非難を表明する」との秦剛報道局長の談話を発表した。中国の国営新華社によると、中国外務省の主要幹部は一斉に、北京の日本大使館を通じ、日本政府への厳重な抗議を伝えた。韓国政府も同日、外交ルートを通じて日本政府に対し「参拝は受け入れられない」と強く抗議した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM2601S_W3A221C1MM0000/
中国側は再三、靖国参拝に反対の立場を示しており、今後、日本への反発姿勢を強めるのは必至だ。程永華・駐日中国大使は26日午後、外務省に斎木昭隆次官を訪ね、安倍首相の靖国神社参拝に抗議する。
中国外務省の談話では、安倍首相の靖国参拝について、沖縄県の尖閣諸島を巡る問題に加え「日中関係の改善と発展にとって、新たに重大な政治的障害が生じた」と指摘した。「歴史の正義と人類の良心に公然と挑戦するような行為に強烈な憤慨を表明する」と反発した。「日本側は引き起こされる結果を引き受けなければならない」として対抗措置をとることも示唆した。
国営新華社は安倍首相の靖国参拝を速報で伝えた。中国外務省の羅照輝アジア局長も同日午前、外務省の公式ミニブログで「絶対に受け入れられない。中国とアジアの人々の感情を大きく傷つけるものだ」と猛反発した。
特定アジアとアジアをまとめて自称するのはやめてくれませんかね。
そもそも、対抗措置とか言っても、年内にやりかえすなら、船舶を使った大規模行動は無理。
せいぜい、航空機による威圧くらいしか無い。*1
が、日中間にはホットラインとか無いから、尖閣の防空識別圏がらみで防空識別圏を越えて「尖閣上空への領空侵犯」までやらかしたら、一気に戦争直前という危機レベルにまで突入する危険な一手になる。
しかし、それ以外に中国が直ぐに打てる手は無いので、「日本が引いてくれるだろう」と、日本に甘えて軍事的冒険をしかねないのが特定アジアクオリティ。
でも、良く考えてみれば判るだろうけれど、このタイミングでの参拝を、アメポチである安倍政権が、アメリカの了承無しでやるはずもない。
この件をアメリカが了承しているとするならば、中国の暴発はむしろアメリカの思う壺と言う可能性も…。
キンペーちゃん、国内で足元が焦げ臭いからって、慌てて悪手を打たないと良いね(邪笑)
余談だけど、
関連：FNNニュース: 安倍首相靖国参拝 アメリカ側は事前に「日米関係害する」と反対
安倍首相は、政権発足から1年を迎えた26日、東京・九段北の靖国神社を参拝する。11月、衛藤首相補佐官が、協議のためにアメリカを訪問した際に、参拝すれば「日米関係を害するだろう」などと、強く反対されていたことが、FNNの取材で明らかになった。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00260356.html
(後略)
とかいう記事があったりするけれど、見ての通り報道しているのはフジテレビ１社のみ。
そしてフジテレビの立ち位置と、「独自の取材結果」という怪しいソースを考えれば、お察しと言うか。
大体、今まで中韓に遠慮して参拝を控えてきたのに、一度として「中韓からの歩み寄り」も無ければ、「事態の改善」も無かったのだから、むしろ行かない理由が無い。
加えて、中韓の捏造歴史問題に関してアメリカは中立という立場で日本の益になる事を一切して来なかったのだから、今更日本が立場を表明して中韓を少し怒らせたからと言って、アメリカに文句を言われる筋合いも無いし。(歴史問題に関しては、アメリカは日中韓の関係悪化を狙った事後従犯だし…)
追記：プレスリリース | 米国大使館 東京・日本
なんというか、アメリカのミンス党もパンダハガーが多いから、どうしても中国に配慮する立場が抜けないね…。
この声明で、唯一オバマが極東でコントロールできていた安倍政権に対して、この１年ずっと一方的に日本だけが譲歩するように待ったを掛けていた事実が透けて見えると共に、いい加減日本だけが割りを食う状況に対して、安倍がＮｏを示して見せたと判る。
このコメントには、優等生がいきなり反抗したので、びっくりして注意した、見たいな雰囲気すらある。
中韓に対するアメリカを利用した外交圧力にはならんけど、譲歩し、我慢するだけが外交じゃないし、この程度で失望するというなら、中韓の今までの態度はどうなんだという話。
むしろ「いい加減日本も、黙ってオバマの言うなりにはならんよ」という態度を示したことには、意味があると思うし、このままＴＰＰも切ってくれませんかね。
極東の安定は「日本だけのメリット」じゃないんだから、ひたすらアメポチやってるだけが正解じゃない。
…問題は、外交負能の日本政府が、そこまで考えて手を打っているのか、信頼できないところだけど。
