gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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日本にとってアメリカって同盟国としての利用価値は確実に薄れてきてるよね? : 大艦巨砲主義!

【ワシントン西田進一郎】米下院軍事委員会の海軍力・軍事態勢小委員会のランディ・フォーブス小委員長(共和党)は18日、「米中関係は新たに出現した競争であり、中国が地域のルールに基づく秩序に従う政策判断をするよう方向付けるためには強固な日米同盟が必要だ」とする論文を発表した。日本を拠点とするアジア太平洋地域に関する分析サイト「ディプロマット」に寄稿した。
論文では、中国が領有権を主張する沖縄県尖閣諸島について、「この問題にかかっているのは海洋権益や領空ではなく、第二次世界大戦以降、米国がアジアで育て、維持してきたルールに基づく原則だ」とし、中国の挑戦を許してはならないと強調した。
一方、国家安全保障会議(NSC)の創設など日本の取り組みに触れ、「自らを北東アジア安定のいかりと位置づけている」と評価。中国の接近阻止・領域拒否(A2AD)戦略に対抗するため、日米が現在持っている能力をどう使うことができるのか創造的に考える必要があると指摘した。
さらに、日韓関係の改善に外交的に注力することに加え、日米はフィリピンなどの国々との3カ国協力を発展させることも考えるべきだと提言。「日米関係は今後数十年のアジア太平洋地域の安定と繁栄を守るため、最も確実な方法だ」とし、日米同盟強化の必要性を強調した。
フォーブス氏は、下院軍事委の主要メンバーの一人。昨夏には、他の3下院議員とともに、スーザン・ライス大統領補佐官(国家安全保障担当)に対し、オバマ政権が掲げるアジア太平洋へのリバランス(再均衡)の具体的な中身を示すよう求める書簡を送った。

http://mainichi.jp/select/news/20140219k0000e030197000c.html

今の日本にとって、日米安保は生命線。
太平洋と日本海を挟んで両面戦争とかしたくないなら、万が一アメリカが極端な保護主義に走って日米安保がなくなっても、絶対日米友好は維持する必要があるくらいに重要な国であることは事は変わらん。
つか、戦争か内乱が起きない限り*1、中国の経済成長率から見て、衰退期のアメリカを追い抜くことが確定しているし、そうなれば2030年代には日米合せてようやく中国と互角、見たいな世界経済になる。
中国が内乱で沈没するにしろ、周辺国に戦争を吹っ掛けるにしろ、平和的発展を選ぶにしろ、日米関係って、日米どっちにとっても関係を深化させる以外の選択肢が無い重要な国。
だからこそ、アメポチ一辺倒な日本外交は改めるべきだし、中国からの資金で汚染され、中国を模範的な大国に導く事が可能と妄信して日本軽視しているオバマとは距離を置きつつ、アメリカとは日米安保が切れない範囲で友好を維持したり、共和党とのロビー活動を進めて政権交代を待ちつつ、日本自身が戦えるように体制や戦力を整える時間を稼ぐのがベター。
その意味で、安部外交は及第点には達している。(ぶっちゃけ、韓国とか眼中に入れている余裕は無い)
今、中国が全力で推し進めている軍の近代化が一段落して、一定の戦力化が完了するのは、常識的に考えて2020年代の中期以降。*2
日本の場合、2013年からようやく再軍備スタートだけど、基本的に装備の更新が主で定数増には至っていないので、2020年代中期には戦力再編は出来るだろう。
でも、必要な定数増まで考えると、2030年代中盤までは十分な戦力を確保できないと思われる。
この10年の差分を、東南アジア諸国アメリカと協力して乗り切れれば良いんだけど、やはりアジアでキーとなるのは華僑の悪質な世界的ロビー活動に何処まで対抗できるかと言うことと、インド(の核兵器)だろうなぁ。

*1:可能性は割と高いのだが

*2:艦や戦闘機といったモノ自体は2010年代末には大体揃うだろうけど、訓練無しには近代兵器を十全に運用できない