gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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独占記事 エボラ出血熱の拡大に伴い、リベリアの医療制度が崩壊 (英語)

ワシントン(トムソン·ロイター財団)リベリアの医療システムは、崩壊している。
悪化する態勢をみて医療従事者が逃げ出し、病院が閉鎖するなどしてい事を、リベリア外相が明らかにした。
「ヘルスケア·システムが崩壊しているため人々は一般的な病気で死亡している」と外務大臣のアウグKpehe Ngafuanはトムソン·ロイター財団とのインタビューで語った。
(中略)
リベリアの医療センターは閉鎖されている為、マラリアや下痢などの治療可能な疾患がほったらかし残されており、これらの死亡はエボラウイルスによる死者の3から4倍を上回るかもしれない、と彼は言った。

http://www.bayoubuzz.com/us-news/item/721403-exclusive-liberia-health-system-collapsing-as-ebola-spreads

翻訳は機械翻訳を手直ししているんで、厳密な意味だと誤訳の可能性もあるかも。
ともあれ、既にパンデミックの末期と言わざるを得ない状況。
先進国なら高いレベルの公衆衛生から得られる恩恵で流行しづらい疾病も、公衆衛生レベルの低い途上国では、簡単に流行してしまう。
そんな国でも普段なら、ちょっとした食中毒が発生しても医療システムがケアしてくれるからなんとかなっていたが、正しい知識を持つ医療従事者が逃げ出して、放置されてしまえば、単なる食中毒も死者を大量に出しかねない致命的な疾患になり得る。
特に、エボラの接触感染という知識が半端に広がったのか、死体を放置する事例も既に発生しているらしい。
腐敗した死体と、低い公衆衛生から大量に存在する昆虫と言う名の媒介者が、エボラ以外の疾病を大流行させても、全く不思議じゃない。
ついでに言えば、逃げ出した医療従事者がそのままキャリアとして感染拡大の原因になり得るわけで。
アメリカに続いてスペインでもリベリア帰国者からの感染者が出て、カナダでも感染疑いから隔離事例が起きた状況なんだけど、日本政府の対策はほとんど聞こえてこない不思議。
かつての鳥インフルの対策を焼き直した「空港で発熱者に対する警戒と呼びかけ」と「感染疑い者の指定施設への搬送指示」くらいしかやっていないっぽい。
まあ、空気感染の鳥インフルより、接触感染のみのエボラは空港での感染リスクは桁違いに低いんだけど…エボラの致死率は鳥インフルと桁違いだから。
正直、政府の動きは遅くて甘いと思う。