gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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痛いニュース(ノ∀`) : 【中国】 サンフランシスコまで100分で到達、時速5800kmの超音速潜水艦の造船技術を開発 - ライブドアブログ

中国は、超音速潜水艦を造る方法を編み出したことを明らかにした。この潜水艦は中国とサンフランシスコの間を2時間足らずで漕ぎ渡ることができるという。
この技術はもともと、冷戦期にソ連が超空洞現象技術を用いて作った魚雷「疾風(シクヴァール)」のために開発されたものだが、その速度は最高で時速500キロメートルだった。
中国人研究家らは、最高速度、時速5800キロメートルちかくで水中を移動することのできる潜水艦を造ることができると豪語している。

http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_29/276549223/

全くの新技術による超兵器、というならともかく、スーパーキャビテーションなんて魚雷に使うのだって四苦八苦している技術で、体積にして一万倍以上の潜水艦に適用とか、脳が涌いてるにも程がある。
記事で触れられている「疾風(シクヴァール)」は、最大速度200ノット(時速約370km)と言われているが、射程は僅かに7から13km程度(旧型は2kmとすら…)と言われており、短魚雷程度の射程しか持たない。(日本の89式長魚雷は射程50km以上、最大速度55ノット)
発射から着弾まで2分未満と言う速度は素晴らしくとも、スーパーキャビテーションが発するノイズのお蔭で自己誘導は非常に困難であり、速過ぎる速度とロケット推進という都合上、操舵が非常に困難という事から、実の所、魚雷やミサイルのような誘導兵器と言うより、ロケット弾のような無誘導兵器に近い兵器なのだ。
この驚異的な魚雷の存在が発表された直後は、「回避不能の必中魚雷」だの過度に脅威が誇張されたものの、事実が判明するほどに実際の脅威度は下がる一方、と言う残念兵器の一つだったりする。
ついでに言うと、非常に高価らしいから、短魚雷のように射程と威力の小ささを発射数で補うような使い方は出来ない。
仮に、これを潜水艦規模(2000t)で実現しよう…なんて、考えるまでも無く「無駄」としか言い様が無い。
そもそも、潜水艦最大の利点である「隠密性」に真っ向からケンカを売ってる概念だから、存在意義すらないと言う…。
こんなことを真面目に研究している中国人学者って、マジバカなの?