メキシコの高速鉄道プロジェクト 中国企業が唯一の応札者に 日本企業は断念 : 大艦巨砲主義！
2014年10月17日、中国網は記事「メキシコ高速鉄道建設プロジェクト、中国企業主導のジョイントベンチャーが唯一の応札者に」を掲載した。
http://www.recordchina.co.jp/a95944.html
メキシコ運輸通信省は16日、メキシコシティ・ケレタロ間高速鉄道国際競争入札の結果を発表した。中国鉄道建築総公司を中心にメキシコ企業4社が参加したジョイントベンチャーが唯一の応札者となった。
日本の三菱重工、フランスのアルストン、カナダのボンバルディア、ドイツのシーメンスも入札を検討していたが、最終的には断念した。プロジェクトは210キロの線路建設と列車製造を含むもので、中国鉄道建築総公司は43億ドル（約4600億円）の工費を提示した。メキシコ当局は今年12月の着工、2017年の運営開始を希望している。（翻訳・編集/KT）
メキシコ値切り過ぎだろ…当て馬しか残らない条件って、相当だし。
そもそも、メキシコは国内の治安が最悪で、４月にはエボラ流行が保険ニュースになっていたエボラ流行地域ですら８月になるまで「渡航の是非を検討してください」と記載されていなかったのに、メキシコでは２０１３年７月から延々とこの危険情報が出っ放しという時点で察して欲しい。
ぶっちゃけ、安全に工事する為の安全保障費を上乗せして欲しいレベルの危険国なのに、安く工事してもらおうと言う根性がまずおかしい。
ちなみに、日本の東北新幹線でキロ単価が４７億円。都市部を通る中央新幹線の場合、東京大阪間でキロ単価が１６２億円だった。*1
２１０ｋｍもの大工事なら、東北新幹線の単価でも９８７０億円。中央新幹線の単価なら、３兆４０２０億円掛かるのに、東北新幹線の半値以下の４６００億ぽっちで工事すると言う時点で、内容はお察しとしか。
ちなみに上記の新幹線の数字はは土木と電線工事のみで、車両価格とか信号設備と言ったインフラ関係は含まれていない。
線路と車両コミコミでこの予算というのが、どんだけ「ありえない」のか判るだろう。
更にいうと、上記数値はトンネル工事を含む試算なのだが、日本では何故か高架区間よりトンネル区間の方が工事費が下がると言う不思議な国*2なので、上記資料がトンネルが少ないだろうメキシコで参考にならない、と言う事も無い事を付記しておく。
