gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ロケット爆発、旧ソ連製改造のエンジンに異常か : 科学 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

【ワシントン=中島達雄】国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送する米民間ロケット「アンタレス」が28日の打ち上げ直後に爆発した事故で、旧ソ連が40年以上前に製造したエンジンを改造した第1段エンジン「AJ26」に何らかの異常が生じたとの見方が強まってきた。
AJ26のもとになったのは、旧ソ連が1970年代前半に月探査用に約200基製造した「NK33」と呼ばれるエンジン。月探査計画の断念後はビニール袋に入れ、旧ソ連内に保管されていたが、米企業が90年代に約40基を購入して改造、アンタレスを開発、運用する米宇宙企業オービタル・サイエンシズ社に売り込んだ経緯がある。爆発したアンタレスには2基のAJ26が使われていた。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20141030-OYT1T50052.html

このニュースで、アメリカの威信の一部でも回復できていると考えるお花畑は居ないと思うけど…実の所40年前のエンジンって事は、ソビエト崩壊前の、今のロシアではもう製造できないロストテクノロジーに片足突っ込んでるくらい高性能かつ高品質なシロモノで、世界最高の宇宙開発国と目されるアメリカをして、同じ性能のモノをロシアの旧ソ時代の在庫から買うより安く作れないからと、ロシアに外貨を与える事と判ってても仕方なく買ってるのだ。
ついでに言うと、最近のロシアの打ち上げ失敗は、旧ソ時代に大量に作った超高品質な在庫パーツが枯渇して、粗悪な新造パーツが増えたため、という話すら囁かれている始末。
ロケット打ち上げの民間委託と言いつつ、民間の予算でNASA肝いりの新規開発…ではなくて、コア部分に旧ソ時代の遺物(オーパーツ)が必須前提で飛ばしているとか。
数に限りのある旧ソ時代の遺物(オーパーツ)前提で商業ロケットと言う大甘な計画に、不安を覚える。