日本のリチウム電池潜水艦が中国に大きな脅威を与える → 中国ネット民 「恐ろしい現実だ」 : 大艦巨砲主義！

中国ネット民はあんまり理解してない気がするけれど、実の所、日本の潜水艦は、対中国戦に於いてかなり重要な位置にある兵器である。
その前提として押さえておくべきは、「鉾が盾より圧倒的に強い現代戦で、専守防衛という呪いで絶対に初撃は相手に譲らざるを得ない自衛隊」という問題がある。
中国が折に触れて「初撃に巡航ミサイルと弾道弾で飽和攻撃」と日本相手に吹いているのは、それが「専守防衛の日本」と言う国に対しては、最も効果的にダメージを与えられる攻撃だと理解しているからである。
逆説的に言うと、中国の対日戦略は「日本が先制攻撃できない」事を「信頼する」事で成り立っている。
もし、日本が高度な緊張状態に於いて「先制攻撃してくるかもしれない普通の国」だった場合、中国は初撃から後先考えない全力攻撃である飽和攻撃なんて危険な事は出来ず、常に防衛に必要な戦力を温存する事を強いられるのだ。
中国はよく「日本の脅威」を口にするけれど、「初撃に巡航ミサイルと弾道弾で飽和攻撃」なんてハイリスクハイリターンな戦術を豪語する裏側には、日本が専守防衛である事に甘え、それを最も信頼している事実が隠れている。
…が、この攻撃で沈められるのは「水上」艦艇やら固定の基地だけであり、潜水艦は１００％撃ち漏らす事になる。
日本が高性能な潜水艦を、数多く保有する事は取りも直さず、「初撃で削れない戦力が多くなる」という事であり、特に空母のような高価値艦を含む機動艦隊にとって、潜水艦は天敵ともいえる危険な敵である。
中国が、日本のイージス艦にはそれほど脅威を叫ばないのに、潜水艦を極端に警戒するのは、「防衛兵器」と「攻撃兵器」の違いもさる事ながら、初撃で削れるか否かもあるのだ。
どんな優秀なイージス艦も、不意打ちの奇襲攻撃の前には、全力を発揮できない故に。