gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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【AFP記者コラム】「イスラム国」の斬首動画が報道機関に突きつけた課題 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【9月23日 AFP】シリアやイラク、アフリカでジャーナリストが誘拐、殺害され、イスラムスンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」とその分派によるプロパガンダのためのおぞましい動画が公開されるなか、私たちAFPも編集倫理の原則を再確認する必要に迫られている。
私たちに突き付けられた課題は、報道する義務と、記者たちの安全を担保することのバランスをどう取るか。さらには暴力のプロパガンダに利用されないように、そして犠牲になった人の威厳も守りながら、過激派が公開する写真や動画をどこまで報じるかという問題だ。
(中略)
昨年の8月以来、私たちは、反体制派が支配している地域に記者を送ることはやめた。危険すぎるためだ。外国のジャーナリストがそうした無法地帯に飛び込めば、誘拐や殺害されるリスクが高い。AFPに定期的に動画などを提供していた米国人ジャーナリストのジェームズ・フォーリー(James Foley)氏が8月に、ISに殺害されたような悲劇が起こり得るのだ。反体制派が支配する地域では、外国人ジャーナリストはもはや地元住民の苦しみを外部に伝える目撃者としては歓迎されておらず、攻撃のターゲット、あるいは身代金のための「商品」として見られている。
そのため、AFPはフリーのジャーナリストが、私たちが足を踏み入れない地域で取材してきた素材を受けつけないことにした。これは明確な決定であり、周知するためにもここで念を押しておきたい。フリーの記者がシリアに行って取材してきた情報も写真も映像も、私たちは使わない。
フリーランスはシリア内戦で大きな犠牲を払ってきた。大きすぎる犠牲だ。そのようなリスクを背負おうとする彼らの背中を、私たちは押したくはない。
(中略)
AFPは、そうした動画を分析して編集することが自分たちの仕事だと思っている。それがジャーナリズムだ。もし私たちが、どこでも見られるからという理由ですべてをそのまま公開すれば、それは付加価値を与えていないということになる。自分たちがやるべき仕事をしていないのだ。

http://www.afpbb.com/articles/-/3026762

こういう発言が、国内のメディアから一つも出てこないし、ようつべに動画がアップされると著作権ガーとか言う癖に、つべの動画を平気で放送するダブスタとか、件のフランスの三流差別誌の表紙報道に関してもそうだが、日本のメディアの低質さが浮き彫りに。
関連:古舘「自己責任論も分かるが、そこが危険だと我々が知ってるのは後藤さんらの取材のおかげ」 : watch@2ちゃんねる
恥を知れ、と。