gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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日本が開発する第5世代ステルス機F−3 「最終的には輸出が目的」との報道に「韓国に売ってくれるかな?」 : 大艦巨砲主義!

2015年3月19日、韓国・ニューシスは、「日本が独自技術で開発している第5世代ステルス戦闘機F−3は、最終的に輸出を目的としている」とした中国メディアの報道を伝えた。
19日、中国共産党系の環球時報は、「F−3には推力15トン級エンジンXF5が搭載され、エンジンの開発のためにF−3試作機であるATD−X(心神)が今年の夏から2016年末までの約1年半の間、試験飛行を行う」と伝えた。日本のIHI社と防衛省技術研究本部が共同で開発中のXF5エンジンの性能は、米国のF−22ラプターやロシアのステルス機・スホーイT−50 PAK FAのエンジンと比較しても遜色のないものとなる。また、日本メディアの報道を引用して、「F−3の開発に成功し、今後、退役する航空自衛隊のF−2とほぼ同数の100機前後を自衛隊に納入した後は、国産ステルス機輸出のための礎石として期待している」と伝えた。
この報道に、韓国のネットユーザーから多くの意見が寄せられている。
「日本の空軍力、すごいことになるね」
「技術と技術者の重要性を理解している日本と、技術を重要視しない韓国は大違いだ」
「技術力の優れた日本とは違い、韓国は独自技術で戦闘機をつくれない」
「韓国よりも優れた戦略だ。高価な武器輸入は高価な武器輸出に相当するという基本戦略にも、自国の国防力強化にも合致しており、武器開発の技術力も積み上げることができる。どうして私たち韓国は旧態依然として、井戸の中の蛙のように小さな世界で戦うことしかできないのだろう?」
「韓国人はこれまで何をしてきたんだ。国防予算を自分のポケットに入れるのに大忙しだ」
「韓国も第5世代の技術実験機に挑戦するべき」
「韓国はまずは複葉機の開発からだろう」
「日本のステルス機の価格がいくらになるのかが気になるね」
「われわれには開発する技術がないから、F−3を買ってくればいい。日本は韓国に売ってくれるかな?」(翻訳・編集/三田)

http://www.recordchina.co.jp/a104632.html

主要構造がチタンで設計寿命が50年と長く、大型機であるが故に改修による延命も容易なF15は延命無しでも2020年代まで、延命すれば2060年代まで運用可能とされているのに対して、F16をベース機として開発したF2の設計寿命は30年と言われており、機体が小さく、改修による能力向上にも限界がある為、実は2030年時点で、F15の過半以上が現役なのに対して、F2は3割程度が退役済となる。
この為、最短でも2030年に配備開始のF3では「調達が間に合わない」事が確定しているため、F2代替はF35にほぼ決まっていると考えられており、F3は現在アップグレード中のF15Jを将来的に代替する邀撃機路線で、ミニF22といったコンセプトになる。
加えて、主力ジェット戦闘機の開発が初となる日本が、最初から米国と同等以上の性能を目指せる筈も無く、邀撃機としては優勢でも、マルチロール機としては、配備の時点で最新アップグレード版のF35より劣勢である可能性が高い。*1
加えて、価格面で大量生産する事が確定しているF35に敵う筈が無いんだから、輸出なんて最初から考えて居る筈も無い。
韓国の場合、北朝鮮相手でも、中国が相手でも、対地攻撃能力が高いF35の方が潰しが効くので、純戦闘機路線のF3は、そもそも要求に合致してない。
諸々考えて、日本がF3輸出なんて皮算用をする余地は無いし、そもそも買ってくれる国も無い。
あり得るとするなら、EF2000が爆死中の欧州と次期主力戦闘機の共同開発になるくらいじゃないかねぇ。
それだって、国産兵器が大好きな英国が、黙って東洋の黄色い猿の手垢が付いた戦闘機を使いたがるとも思えないんだけど。

*1:そして邀撃機なんて、軍事費が死ぬ程あって、性能最優先で用途別の戦闘機を開発できるアメリカを除けば、専守防衛の島国なんて立地の日本ぐらいしか欲しがらない