gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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米金利引き上げでアジア通貨危機再発の恐れ : 大艦巨砲主義!

米国が基準金利を引き上げる場合、アジア地域に集まったドルが急激に引き出され、マレーシアやタイなど一部の国家で通貨危機が再発する可能性が高いと分析された。韓国の場合、通貨危機再発の可能性は低いが、投資資金の流出など金融市場の不安が高まるものと予想される。
(中略)
危機発生の可能性は該当国家に流入した投資資金の規模と米国との金利差、為替レート、経常収支などを基に診断した。危機防御能力の評価指標では、外債規模、外国為替保有額対比短期外債、国内総生産(GDP)成長率などを活用した。分析結果、マレーシアとタイが危機発生可能性が高く防御能力も低い「高危険国家」に分類された。タイとマレーシアの場合、全外債のうち危機発生時に償還圧力が高い短期外債比重がそれぞれ41.4%と38.4%で、1997年の水準を上回ることが明らかになった。
韓国は中国、インドと共に危機発生の可能性が低く防御能力が高い「低危険国家」に分類された。しかしアジア地域に通貨危機が発生した場合、金融市場の不安が高くなりえると評価された。韓国に流入したポートフォリオ投資資金は2012年の328億3000万ドルから2013年に181億5000万ドル、2014年に93億ドルに減少している。さらに内需景気振興のため基準金利を下げ米国との金利差が減っている状況だ。
(中略)
研究院は「韓国の外国為替保有額は3500億ドル以上で、適正保有額より800億ドルほど多いが、外国人ポートフォリオ投資資金残額が2014年末に5899億ドルであるから、資本離脱まで勘案した適正水準には不足し得る」とした上で、「主な先進国と通貨スワップ(対等交換)確保等を通した安全網を強化しなければならない」と指摘した。
(後略)

http://japan.hani.co.kr/arti/economy/20066.html

こっち見んな。
韓国の外貨保有額って、中韓貿易黒字で抱え込んだ人民元を含んだ数字で、米ドルや日本円と言った国際通貨の大半が流動性に問題がある債券で、有事に使えない可能性が高く、通貨防衛に必要な国際通貨ベースの日韓、米韓通貨スワップが切れている現状では、中国と結んだ地域通貨でしかない人民元通貨スワップがどれだけあろうとも、意味がほとんど無いから、実際の耐力は数値より圧倒的に低い。
経済規模が97年当時に比べれば大幅に強化されているので、その点での基礎耐力は増えているけれど、それは本来、マレーシアやタイを「助ける側」として「金を出すべき立場」である事を意味している。
…にも関わらず、自国の通貨安全のためのスワップ強化しろ、なんて指摘が出てくる時点で、お察しと言うか。
去年末から貿易黒字の主因である中韓貿易が減少に転じており、ウォン高・円安で欧米への輸出を日本に奪われている現状、韓国経済はとっくに赤信号。
ここでアメリカが金利引き上げして新興国向けの資金がショートすれば、自転車操業の韓国がどうなるかなんて、アホでもわかる。
このニュースは、自分に言い聞かせているだけで、実体からは程遠い現状だと思う。
あと、インドと中国が「低危険国家」なのは、潜在成長力(伸びしろ)が日本や韓国といった、高度成長が終わった国に比べれば大きいから、急激な通貨安になれば競争力が相対的に上がって経済が上向くからで、韓国の様に中国にとって代わられる国の場合、潜在成長力(伸びしろ)はマイナスだから、97年当時と異なり、一度倒れると起き上がることは難しい。
統計数値や債務残高などをギリシャ同様に粉飾しているから「低危険国家」なだけの韓国と一緒にしたらアカンよ。