【日本の議論】東電無謀「サポート切れOS更新しない」節約、無駄遣い監視の会計検査院が異例の「お金使え」 - 産経ニュース
「そんなことはするべきではない」−。省庁や国の補助金を受ける団体に対して、ムダ遣いを厳しく指摘する会計検査院。しかし、逆に検査院が疑問視したのは、東京電力がやろうとした“コストカット”策だった。ほめられるはずの節約なのに、なぜ…。それは、東電が当初、サポートの終了したコンピューターの基本ソフト(OS、オペレーションシステム)を使い続けようというプランを立てていたからだった。検査院はテロの脅威なども挙げながら、苦言を呈した。
http://www.sankei.com/premium/news/150420/prm1504200006-n1.html
(中略)
マイクロソフト(MS)が提供していたウィンドウズXP。平成26年4月に、サポートが終了されたが、その後、29年度まで更新を延ばし、36億円を削減しようとしていたのだ。
(中略)
すでに東電はOS更新を終えた。
(後略)
無茶なコストカットを要求したのは国民と政府で、その圧力を増幅させたマスコミがしたり顔でご高説を垂れるのは、特大の「おまえがいうな」案件。
ついでに言えば、XPがセキュリティリスクなのは事実だし、ネットワーク内のセキュリティレベルは、最も低いレベルに堕ちるという桶の理論から見ても、XPや2003サーバーの使用継続ってのは、推奨されるべきものではない。
しかし、逆に言えば社外に接点の無いローカルネットワーク内なら、問題は少ないし、スタンドアロンなら実害は最小限に抑えられる。
原発相手のゼロリスク論と一緒で、適切な運用があれば、数年の延長自体は非現実的と言われるほど危険なものでもないのだ。
まあ、わざわざ検査院が金を使えと勧告するような事態に陥ったという事は、無理のある運用想定だったという事だと思うけど、少なくとも、こうした問題は、「対応が終わってから発表するべきだ」というセキュリティ意識の低さからまず、何とかしなきゃいかんと思うのは、IT屋の性だろうか。