gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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ギリシャ首相「緊縮財政は無意味だ」「EUは傲慢になるな」 : 大艦巨砲主義!

【モスクワ時事】ギリシャのチプラス首相は19日、欧州連合EU)のユーロ圏諸国から金融支援のため、厳しい条件を突き付けられていることなどを念頭に、「EUは傲慢(ごうまん)になるべきでない。連帯と公正な社会の原則に立ち返るべきで、緊縮財政は無意味だ」と批判を展開した。ロシア第2の都市サンクトペテルブルクの国際経済フォーラムで発言した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150620-00000000-jij-eurp

ぶっちゃけ言うと、ロシアからすればギリシャが破綻しようが、EUから離脱しようが、EUとIMFがケツモチして借金漬けにしようが、EUが弱体化するので喜ばしい結果になる。
故に、ギリシャにとって耳触りの良い発言を、いくらでも、無責任に言う事が出来る。
…ただそれだけなのよね。
実の所を言えば、「緊縮財政は無意味」というのも、一面においては事実だったりする。
経済というものは、財布のひもを固く絞れば絞る程、通貨の流通量が減り、通貨の流通量が減れば、経済活動が停滞する。
日本の失われた20年は「まさにこれ」で、バブル崩壊と消費税増税という景気減退要因に対し、マスコミがトドメとばかりに公共投資を否定し、消費者マインドを悪化させる報道表現を繰り返したばかりに、公共投資と言う経済対策を打つのが致命的に遅れ、後に1000兆円もの債務の原因となった大規模公共投資の効果すら減退させた上、最終的に流動性の罠で「日本以外は、日本の金で好景気」という非常に馬鹿らしい結果となった上、リーマン以後には日銀の無能総裁・白川が徹底的なデフレ・超円高政策を強いた事により、日本の国内産業は海外移転を強いられた事は、記憶に新しい。
きちんと経済的に立ち直るだけの潜在力があるなら、金を刷り、無理にでもカンフル剤を打って経済を回した方が、未来はあるのだ。
…しかし、ギリシャの場合、元々の経済が借金体質で、資源国でもなければ技術国でもなく、世界の景気に左右される観光国でしかない。
きちんと経済的に立ち直るだけの潜在力が無い。
となれば、徹底的に「借金に支えられた分不相応な生活」を叩き潰して、身の丈に合った生活へと「矯正」しなければ、幾らEUやIMFがお金をつぎ込んでも、借金生活に消費してしまうだけで意味が無い。
もしくは、ギリシャが何らかの産業でも起して、金を稼げるようになるかしか無い訳だが…そんな方法があるなら、ギリシャじゃなくて、他の国がとっくにやっている話。
そして、ギリシャの舵取りをしているのは、ギリシャ版のミンス党であるSYRIZA。
つまるところ、「ギリシャは詰んでる」でFA。