ギリシャ議会、財政改革案を採決へ ＥＵに実効性アピール

【アテネ＝鳳山太成】ギリシャ議会は11日未明（日本時間同日朝）、政府が欧州連合（ＥＵ）に提出した新たな財政改革案を採決する。地元メディアによると賛成多数で承認される見通し。議会のお墨付きを得ることで政府はＥＵ側に改革の実効性を訴え、債務減免など金融支援を引き出す狙いがある。ＥＵ側は11日のユーロ圏財務相会合で提案を精査し、12日のＥＵ首脳会議で支援の可否を最終判断する。
(後略)

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H3I_R10C15A7000000/

これでドルが爆上げしてたのね。
…しかし、これってあくまでも「ギリシャ側が提示した案」でしかなく、ＥＵからしてみれば「これをたたき台」として、更なる財政改革を求める事になるから、状況としては先月２６日の状況まで差し戻した、という意味合いしかない。
実効性もクソもなく、ただ過ぎ去った時計の針を無理やり戻すような行為でしかなく、当然ながら、成功していない。
そもそも、先月２６日と異なり、既にＥＵとＩＭＦによる融資プランは白紙化されている為、２０日のＥＣＢが保有する国債の償還まで延期(笑)したなら、今度こそギリシャがデフォルト認定される公算が高い。
状況は当時より悪化しているのだ。
にも拘らず、ギリシャ国内では「国民投票に対する裏切り」との批判が吹き荒れているのだから、この提案より厳しいＥＵの財政改革を呑めるはずも無い。
結局これって、決定的な破綻を先延ばししているだけ、無意味な時間稼ぎでしかない。
…正直なところ、外貨預金したドルがプラスになるぐらいまでは円安になって欲しいけれど、さすがにあと０．６円も下がらんか…。