gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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美術館はだれの場所?『ここはだれの場所?』展の会田家作品に撤去・改変要請 - Togetterまとめ

別に美術に政治性を持たせるな、とは言うつもりは無い。
ピカソゲルニカなんてのは、政治色が強いモチーフを扱っている位だし。
表現の自由は、他人の権利を侵害しない限り、尊重されるべきだからだ。
しかし「おとなもこどもも考える ここはだれの場所?」というテーマに対して、撤去された作品(?)が相応しいものか否か、と考えた場合、「文部科学省に物申す」と書かれた「檄文」が、この展覧会を見に来た「おとなとこども」に向けた作品(?)でない事は明白であり、控えめに言って「要求されたテーマにそって居ない」、悪く言えば「展覧会を自分の政治主張(炎上ビジネス)の場として私物化した」というべき話だろう。
とはいえ、一度でも美術館側が「納得して」展示を決めたのなら、その理由と趣旨に副う点を主張してクレームを退けるべきだったとも思う。
逆に言えば、この作品…と呼ぶにもおこがましいゴミを、作者に対して「ゴミだから、この展覧会にふさわしくありません」と突っぱねなかった美術館側に一番重い責任があり、「こんなゴミ展示スンナ」というクレームに慌てて「ですよねー」とひっこめた事で、更に美術館側は汚名を挽回して名誉を返上する事になった、と言えるだろう。
つまり、美術館側が、展示物の内容をきちんと精査していなかったという、事案だよね…と。