gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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天津爆発 現場の倉庫に危険物3000トン NHKニュース

中国の天津で起きた大規模な爆発で、現場となった倉庫には毒物のシアン化ナトリウムに加え、爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウムなど、合わせて3000トンに上る危険物が保管されていたことが分かりました。地元メディアは、捜査当局が倉庫を所有する会社の経営陣ら10人の身柄を確保したと伝えています。
中国の天津港近くにある倉庫とその周辺で12日深夜に起きた大規模な爆発では、18日までに114人の死亡が確認されています。
これまでに現場の倉庫には、およそ700トンに上る毒物のシアン化ナトリウムが保管されていたことが分かっていますが、中国メディアは公安省の幹部の話として、現場の倉庫には、これに加え爆薬の原料にもなる硝酸アンモニウム800トン、硝酸カリウム500トンなど、全部で40種類余りの危険物、3000トンが保管されていたと伝えています。
また、天津の地元メディアは18日、捜査当局が発生直後の13日に、倉庫を所有する会社の経営陣ら10人の身柄を確保していたと伝えました。
中国メディアは、身柄を確保された中に地元の公安局の元局長の息子が含まれているとも指摘しており、大惨事の背景に危険物のずさんな管理を見逃した行政と企業との癒着があったのではないかという見方が広がっています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150818/k10010194191000.html

仕事がクソ忙しくて、所謂まとめサイトの偏って断片的な情報しか見ていなかったので、精度の高いソースを見るまで触れなかったのだがけれど、爆発の規模も、増え続ける被害者も、ただの事故とは思えない規模で本当に悲惨なニュースだと思う。
少なくとも、「中国ならではの爆発ネタ」…と茶化すのを憚られる程度には、洒落にならない大事故だ。
しかし、一部の放射脳が「原発事故よりマシ」とか言ってるらしいけれど、100%に近いほど純化された危険な化学物質汚染は、低レベル放射性物質の飛散より深刻な環境汚染を生む。
ぶっちゃけ、比較的高いレベルの放射性物質なら、短時間でエネルギーを失って無害化するし、低レベル放射性物質はそもそも放射エネルギーが小さいから、放置してても害はほとんど無い。
しかし、自然界に存在しないレベルに純粋化された化学物質は、広く飛散しても生体濃縮などで簡単に致死レベルの量になり得るからだ。
そもそもプルトニウム含有率が低い上に重たいから飛散しにくいが、爆発熱で気化し、離れた場所で冷えて再結晶した化学物質は、核燃料より始末に負えないし、深刻だという現実は理解できないんだろうな…。
EUでドイツを除いて原発がガンガン建てられる一方で、化学物質の規制厳格化が進んでいる経緯を考えれば、「実質上は」どっちが恐ろしいかなんて、わかり切っているだろうに。