豪潜水艦受注、欧州勢に押され巻き返し図る日本勢 - WSJ
総額およそ200億米ドル(2兆4800億円)に上るオーストラリアの次期潜水艦導入計画は、6カ月前には日本企業2社が受注獲得の本命だった。だが、ライバルの独仏企業があけすけに受注競争を仕掛けているのと対照的に、日本勢は政府主導の秘密主義のせいもあってか動きが鈍く、受注に失敗する可能性が出てきた。
http://jp.wsj.com/articles/SB12074596417245674887704581177461427854374
日本からは「そうりゅう」型のメーカーである三菱重工業と川崎重工業の企業連合が名乗りを挙げているが、両社関係者は豪州では公の席には1回も現れていない。豪州政府主催で3月に開かれた潜水艦計画の会議にも、また受注...
(後略)
そもそもアメリカの顔を立て*1て、掌中の珠である潜水艦の輸出をしぶしぶ認めただけで、是が非でも売りたいものではないしなぁ…。
しかも「入札なし・完成品輸出」という事前合意を一方的に反故にするなど、オージーの一方的な都合を押し付けられているわけだし。
加えていうなら、200億米ドルってのは「計画の総額」であり、日本が担当するのは船体の建造*2と保守技術の譲渡だけだから、総額の3割にも満たない部分に過ぎない。*3
元々潜水艦建造ドックは、自衛隊向けの2つしかないから、受注したら増やさなきゃならんし、リスクの割に儲けも微妙と来てる。
この件で日本が失注しても、間接的に「日米豪の軍事協力関係は脆弱」と喧伝できる特定アジアがホルホルするぐらいで、実質的に失うものは無いんだよね。