米大統領、下院の債務不履行防止法案に拒否権発動へ - ロイターニュース - 経済：朝日新聞デジタル

［ワシントン　２０日　ロイター］　-　米ホワイトハウスは２０日、債務不履行（デフォルト）の回避策として下院に提出された法案について、オバマ大統領は拒否権を発動すると発表した。
同法案は米政府が一部債務の返済だけを優先できるようにするもの。
ホワイトハウスは同法案について、デフォルトの引き金になると説明している。

http://www.asahi.com/business/reuters/CRBKCN0SE2Z8.html

この話は、共和党が過半を占める下院と、民主党が過半を占める上院、という日本でいう「ねじれ国会」が発生している、という前提を理解していないと、把握できない。簡単に言えば、大企業や資本家を支持母体とする共和党は、「市場の安定化」というお題目で、債務返済に優先度を付けて大企業優遇政策を推進したい、しかし中流層を支持母体とする民主党としては、貧富の差を広げる…かもしれない金持ち優遇政策には断固ＮＯという立場なので、民主党のオバマ大統領としては、拒否権を発動しても廃案にしたい、という意思表示をした、というニュースになる。