北朝鮮、核実験場に新たな坑道 米シンクタンクが衛星画像で確認 写真1枚 国際ニュース：AFPBB News

【12月3日 AFP】北朝鮮が、北東部・豊渓里（プンゲリ、Punggye-ri）の核実験場で、新たに坑道（トンネル）を掘削していることが、最近撮影された衛星画像から明らかになった。米ジョンズ・ホプキンス大学（Johns Hopkins University）のシンクタンク「米韓研究所（US-Korea Institute）」が3日、発表した。差し迫った核実験の兆候はないという。
同研究所によると、すでに掘削されたものや核実験に使用された3つのものとは別の坑道が、実験場内の新たな場所で掘り進められている。「間近に核実験が行われる兆候はないものの、新たな坑道によって、北朝鮮は数年内に爆破を実施する能力を得ることになる」と、同研究所は述べている。
衛星画像は10月と11月に撮影されたものだが、同研究所は、過去1年間の画像を見直した結果、4月には新たな行動の掘削が始まっていた可能性があるとみている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3068918

割と意識されていない事なんだけど、北朝鮮は明確に軍事偵察衛星による定常的な監視を受け続けている独裁軍事国家であり、高度な偵察衛星などによる偵察を受けつつも、それを躱して軍事的目的を達成する事にかけては、世界有数の経験値を誇って居たりする。
この地下坑道を利用した作戦展開ってのは、もう数十年の実績があり、北朝鮮から下朝鮮へ国境を大きく超えて、有事に軍隊を素早く展開させる為に長さ数キロを越える地下坑道を複数、延々と掘り続けている。
今までも、そうした地下坑道(南侵トンネルと言われる)を下朝鮮軍は何度か発見し、対処したりしているのだ。一部は観光地として公開もされている。
ある意味、北朝鮮は低烈度非対称戦のスペシャリスト。
…もっとも、立ち位置が特殊すぎて、北朝鮮以外は役に立たないオンリーワンなスペシャリストだけど。