gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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どっちが勝っても日本は絶望。米大統領選「トランプ対ヒラリー」の悲劇 - まぐまぐニュース!

現在熱い戦いが繰り広げられているアメリカ大統領選挙選。日本国内では「他国の選挙」とあってあまり関心が高くないようですが、メルマガ『高城未来研究所「Future Report」』の著者・高城剛さんは「実は大いに日本にも関係してくる」と指摘、中国によるヒラリー陣営への資金援助などを挙げながら、あまりにお粗末な我が国の外交政策を厳しく批判しています。
(中略)
現在、共和党の70%がトランプを支持しており、30%が反トランプで、その30%は党を超えてヒラリー支持へと動きつつあります。もはや二大政党政治は崩れており、日本人が知る「米国式システム」は崩壊しているのです。
(中略)
このままの勢いで、もしトランプが大統領になれば、「強いアメリカ」として日本に「かなり一方的に」強弁な姿勢に出るのは間違いありません。また、2016年米国大統領選でヒラリーが勝てば、(資金的に大きく協力した)中国と米国の関係が強くなることが、容易に理解できます。
(後略)

http://www.mag2.com/p/news/152554

というか、現時点で生き残っている民主・共和両党の候補者を並べてみるだけで、どいつもこいつも内向的アメリカの申し子みたいな連中だから、誰が当選してもブッシュ以前のような日米蜜月時代にはならないよ。
トランプの主張する「強いアメリカ」は、単に弱い所を叩くだけのTV版ジャイアンであり、劇場版ジャイアンのような身内を守る毅然さは無く、中国が高圧的に振る舞えばあっさり妥協するだろうし、チャイナマネーに汚染されているヒラリー陣営ですら、武力的拡張を進める中国批判はせざるを得ない状況まで米中関係は悪化している。もしアメリカが中国の領土外武装拠点化を座視するなら、中国の台湾侵攻が起きかねない。
オバマ大統領就任から明確になった「内向的アメリカ」は、対中政策に置いてアメリカ軍の力を頼らざるを得ない日本にとっては不幸な現実だが、同時に「アメリカ公認で軍備拡張できる好機」でもある。タイミング悪くF22を逃したが、F35で大幅な譲歩を引き出したのもそうだし、結果的に余計なお世話になったが、豪州への潜水艦輸出への口利きなども、その一つだ。
日本を取り巻く環境が、悪くなる一方で明るい兆しが無いのも事実だが、米ソ冷戦時代の様なボーナスステージは既に四半世紀も過去の話なのだから、絶望している暇があったら、前を向いて歩け、としか言えない。
閑話休題(それはさておき)
個人的に、もしトランプが大統領になれたとしたら、アメリカの民主主義は衆愚の果てに腐り落ちた、と断言せざるを得ない。
日本人が、あれほど明確な低脳反日政党である民主党を与党につけたのと同じぐらい、アメリカにとって不幸な出来事になると思う。
ぶっちゃけ、トランプが当選するぐらいなら、ヒラリーが当選してアメリカをガタガタにして、「黒人と女を大統領にするのはダメだ」という世論が出来た方が、アメリカの未来にとっては良い事だと思える。
あと、日本のアメポチっぷりは、何をされてもアメポチ路線だと信じて疑わない人達も居るけれど、日本の利益も無いのにアメポチを続ける必要は無く、公的な理由があればアメリカの強い要求でも退けられる事は、ウクライナ問題の時に証明している。
もしトランプが調子に乗って日本軽視政策を推進するなら、日本はある程度飲み込んで日米同盟を維持したまま、中露印への接近外交を開始するだろう。
実際、日中関係が悪化する中で、中国に配慮して日和見を決め込んでいたアメリカに見切りをつけ、日本はロシアとインドへ接近外交を図っている。
ウクライナ問題勃発でアメリカの経済制裁に加担した為にロシアとは決裂してしまったが、これ以降のアメリカは、中国にすり寄った韓国の肩を持つことを止め、日本の立場を尊重する姿勢を見せている。
これに慌てた韓国が、最近になって日韓関係の修復と、アメリカへの再接近を図ったのは記憶に新しいだろう。
このように、外交はバランス(平衡)で成り立っているので、トランプが日本を軽視するなら、再び日本は外交をリバランス(再平衡)すればいい。
今までは、外務省が無能すぎて全方位土下座外交しかして来なかった為に、日本が極めて低い位置で平衡してしまっていたが、幸い、安倍首相は、首相就任以来ずっと外交に力を入れて、際立った成果を残している。
トランプのような行き当たりばったりの相手なら、上手くあしらえるのではないかと思う。