gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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【軍事ワールド】韓国「ポンコツ」北朝鮮「骨董品」中国「コピー」…ノドから手が出る海自潜水艦「じんりゅう」のスペック - 産経WEST

海上自衛隊の潜水艦「じんりゅう」の引き渡し式と自衛艦旗授与式が7日、兵庫県神戸市の三菱重工神戸造船所で行われた。海自最新型「そうりゅう」型の7番艦で、潜水艦の弱点であるシュノーケル(吸排気装置)走行を極限まで減らせるうえ、他艦とネットワークで連携して戦える新世代の潜水艦だ。(岡田敏彦)
(中略)
潜行時は圧倒的に作動音の静かな電気モーターで進む。しかしシュノーケルを海面に突き出すことは、敵対潜哨戒機のレーダー等に発見される危険性を伴う。この問題を解決したのが「そうりゅう型」の非大気依存推進(AIP)システムだ。
(中略)
そうりゅう型ではスウェーデン海軍が実用化したスターリング機関(高温によるガスの膨張と海水冷却による圧縮を利用)を採用し、国産化して搭載している。スピードは5ノット程度と遅いものの連続航行性能は群を抜く。ディーゼル方式との併用により、これまで数日間だった連続潜水航行機関を3〜4週間にまで伸ばした。
(中略)
もうひとつの特徴は「ネットワーク化」だ。各種センサーや兵装など艦内のシステムを光ファイバーによるLAN(統合通信網)で接続し、情報処理を一元化した。そして、このネットワークを艦外へもつなげるシステムも備え、陸上の司令部との情報統合が可能となった。
(中略)
製造元の三菱重工などが豪州に提案しているのは、AIPにリチウム電池を採用した「そうりゅう改型」とも呼べるもので、海上自衛隊でも今後「改」が導入される予定だ。
(中略)
韓国でも潜水艦を国産しているが、ドイツの潜水艦「214型」をライセンス生産したものだ。2006年に1番艦「孫元一」が進水、これまでに3隻が完成したが、AIPを装備したとしながら電池の不良で数日しか連続潜水できず、スクリューシャフトから基準値を超える騒音が発生するなど欠陥だらけで、とても作戦に使えるものではないことが明らかになっている。
北朝鮮では旧ソ連のロメオ級などを運用しているがいずれも骨董(こっとう)品レベルだ。
(中略)
中国の潜水艦は基本的に旧ソ連の潜水艦を模倣したもので、最初の本格的な原子力潜水艦漢級」は騒音が酷く静粛性など無いに等しいと低評価だったが、近年量産された「商級」は静粛性も向上しており、これを元にした新型も開発中とされる。また通常動力の潜水艦「元級」ではAIPを装備しており、ディーゼルエンジンはドイツ製を使用。3月中旬にはタイへの売却契約が成立するなど、あなどれない性能を持っているとされる。
(後略)

http://www.sankei.com/west/news/160317/wst1603170008-n1.html

相変わらず適当過ぎる産経ソース案件。
そうりゅう型はあと4隻で生産終了であり、最新新世代と言うにはちと古い。
来年度予算で調達される予定の次世代潜水艦(28SS)ならともかく…。
次に「AIPにリチウム電池を採用」って、AIPとリチウム電池は関係無いで…。
単純に、長く採用されて信頼性の高い鉛電池ではなく、エネルギー密度が圧倒的に高いが実績の無いリチウム電池を、採用したというだけやで。
本来なら、5番艦のずいりゅうから採用される筈だったけれど、予算の都合で最終製造艦である11番艦、27SSまで延期になってるなう…を、オージー向けの提案だと、最初から組み込んでるってだけ。
そう考えると、オージー向けの「そうりゅう型」は「そうりゅう改型」じゃなくて、「真・そうりゅう型」とか「そうりゅう型零式」みたいなもんじゃなかろか。
関連:Pacific2015で日本が示した潜水艦建造案 - Togetterまとめ
しかし、これを見る限りは、AIPは採用しないし、最初からリチウム電池採用だし、そうりゅう型をベースに新規設計に近い内容になってる感じ。
このコンセプトは「そうりゅう型」というより最新の28SSに近い。
日本が「モンキーモデルではなく最新技術を提供する」ってのは、リップサービスじゃなくてガチっぽい気がする。
つくづく、害務省は新幹線で懲りなかったんだろうなぁ…。
こうなってくると、本気で潜水艦輸出の話は流れて欲しいんじゃが…。