八代市庁舎封鎖「崩壊の恐れ」 : 最新ニュース : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）

熊本県八代市は１７日、市庁舎（鉄筋コンクリート５階建て）に「崩壊の恐れが生じた」として、使用を停止して封鎖すると発表した。災害対策本部や行政機能は市内２か所の支所に移す方針。
発表によると、市庁舎は１９７２年に完成。市が依頼した１級建築士が損傷状況を確認し、「崩壊、倒壊の可能性が高い」と判定した。

http://www.yomiuri.co.jp/kyushu/news/20160418-OYS1T50014.html

行政の拠点について、デザイン性とかオサレに金掛けるのはアレだと思うけれど、災害時の行政機能を維持する為に、金を掛けて堅牢に作るのは、必要だなぁ、と改めて理解できる教訓かと。
ちなみに、

(前略)
現行の耐震基準を満たしておらず、２０２０年度までに建て替え予定だった。
(後略)

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/kumamoto/article/239091

らしいが、鉄筋コンクリート建築は、耐用年数５０年なので、この判断が「遅かった」と、結果論から責める気は全く無い。
むしろ、古い耐震基準で建てられ、四十余年と言う歳月を経ているにも拘らず、震度７の本震、震度６強の余震を受けてなお、完全倒壊せずに死者を出さなかった事を称えたい。
つーか、この「結果」を受けて「数年前に診断結果が出ていたのだからさっさと建て替えるべきだった」なんて後知恵で文句を言う奴は、仮に東日本大震災の教訓を受けて５年前に建て替えていたら、その時にあと１０年は使えるのに、と文句を言っただろう。
そして、この震災を迎えた時には、自分の発言なんてコロリと忘れているだろう。