gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

スマホ型拳銃、世論に一撃 米起業家考案、9月にも生産開始 (1/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

スマートフォンに形を似せた拳銃「アイディーアル・コンシール」の生産開始予定がこのほど発表され、ネット上で大きな話題となっている。
デジタル時代のデリンジャー(小型拳銃)ともいえるこの銃は2連式の38口径。安全装置をカチッと押すとハンドル部分が下りて引き金が現れる。考案したのは米ミネソタ州の起業家、カーク・シェルベリ氏だ。
同氏がこの銃を思いついたのは、あるレストランでトイレに行く途中だった。ジャケットから銃がのぞいていても違法ではない。だが、小さな男の子が同氏の持っていた拳銃に気づき、「ママ、あのひと銃を持ってる!」と大声を出すと、皆が振り返り大騒ぎになったという。そのとき「もっといい方法があるはずだと思った」と、同氏は発明の動機を語った。
警察は、容疑者が財布やスマホをポケットから取り出そうとする動作に、難しい判断を迫られている。
(中略)
銃に関する人気ブログを執筆している銃器愛好家のロバート・ファラゴ氏は、アイディーアル・コンシールについて、「攻撃される可能性がある危険な状態で、スマホをうまく銃に変化させて自己防衛のために使えるものか」と懸念を示す。また、所有者が危機的な状況で銃を電話と間違える場合もあるし、その逆もあると指摘する。しかし、シェルベリ氏は「この手の混乱が起きる可能性は少ない」と強調している。
(後略)

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/160504/mcb1605040500012-n1.htm

正直なところ、これはどう言い繕っても「隠し武器」でしかなく、一般人の合法的な拳銃所持で「隠し武器」を持つメリットは薄い。
何故なら、一般の拳銃所持には「威嚇効果」も含めて「抑止力」が求められているからだ。
強盗するのに、相手が拳銃持ちと判れば、強盗もリスクを計算して諦める可能性がある。
しかし「隠し武器」でしかないスマホ型拳銃では、その効果は無い。それだけでなく、有事に際して「変形させる」というワンアクションを無駄にするから、護身の観点からも性能を期待できない。
では、「隠し武器」を持つ最大のメリットは何か。
…奇襲による襲撃。
これに尽きる。
要人の側で、スマホを取り出すふりをしてスマホ型拳銃を取り出し、奇襲。
記事にもあるが、警察や警備は「容疑者が財布やスマホをポケットから取り出そうとする動作」にも注意する必要が生まれ、防犯上の負担が大幅に増える。
ハッキリ言って、こんなものを売り出すのは、テロ加担行為と言って差し支え無いのだが、自由主義の国だから、「かもしれない」を理由に自由な経済活動を規制も出来ない訳で。
これが中国なら、「不許可」の一言で叩き潰せるのだから、日本の政治屋民主党(現・民進党)の連中…が中国の政治体制を絶賛する訳である。