痛いニュース(ﾉ∀`) : トランプ氏、日本防衛費の全額負担を要求する考えを表明 応じなければ米軍撤退へ - ライブドアブログ
【ワシントン共同】米大統領選で共和党候補の指名獲得を確実にした実業家トランプ氏（69）は4日、大統領に就任すれば、日米安全保障条約に基づき米軍が日本防衛のために支出している国防費の全額負担を日本に要求する考えを表明した。CNNテレビのインタビューに答えた。
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トランプ氏は金額に言及しておらず、日本に要求する負担がどのくらいなのかは不明。
米軍が駐留する韓国やドイツにも同様に要求する考えを示し、応じなければ駐留米軍を撤収するとの持論も曲げなかった。指名獲得を確実にし、大統領に選ばれる可能性も出てきただけに一層波紋を広げそうだ。
日本が土地使用料なども含めて、在日米軍の駐留費用の８割近くを実質負担しているという現実は知らないようね…。
日本からしてみれば、トランプの要求で増える負担は「たった」２割だけど、それによって失われるアメリカへの信頼とか、アメリカ陣営に対する距離が離れる事に対する損失とか、アメリカと距離を置き、ロシアやインドと協調して日本がアメリカ抜きで国防出来るようになった時、アメリカが日本に今までのような圧力をかける余地がなくなるとか、アメリカの現地雇用を守るための不平等な関係とか、米国債の売却を含めて日本がフリーハンドになるとか、色々と致命的な問題があるんだけど、大局が見えないトランプの発言が愚か過ぎて…。
直近の負担でいうなら、仮に在日米軍が日本から撤退する場合、元・米軍基地の「原状復帰費用」はアメリカ負担であり、汚染土壌の除去も含むと確実に１兆円規模になると言われている。
在日米軍が居るお蔭で、その辺りも「なあなあ」にされて居る現実があるのだが、撤退するというなら、遠慮する必要はない。全額を政府は請求するだろう。
そして、在日米軍が撤退すれば、約４万名の米兵と、２個艦隊に相当する戦力の維持費が２割負担から、アメリカの１００％負担に戻るから、それだけでもアメリカにとっては年間３〜４０００億円近いマイナスになる。
もちろん、日本にとっても負担は大きい。
少なくとも、アメリカの保有する２個艦隊に匹敵する戦力を自前で構築維持しようと考えたら、短期的には２兆円規模の追加予算、中長期的には毎年５０００億円規模の防衛費増が必要だし、兵器の研究開発費だって全然足りない。
何より、年間２６兆円もの軍事費を費やしている中国との戦争を考えるなら、防衛費が５兆円規模の日本では、上記の戦力追加をしても、全然足りないのだ。
だから、日本はアメリカ一極の同盟思想を捨てて、インドやロシアとの協調を視野に入れる必要がある。
もちろん、協力できるのなら、中国とだって協力するだろう。*1
ＮＰＴにしても「米軍の核の傘が機能している限り」という条件で加盟してるから、それが崩れる以上、米露中仏といった核保有国が、全く削減に協力しない現状を非難して、脱退を視野に入れるだろう。
つまり、は、太平洋におけるアメリカの覇権構造が崩れるって事なんだけど、まあアメリカの大酋長がそう望むなら、アメリカ人の総意なんだから仕方ないよね。
日本との同盟関係を解消するのはいいが―――別に、アメリカ一強体制が崩れてしまっても構わんのだろう？(ＣＶ：諏訪部順一)
