gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

中国の有人潜水艇「蛟竜号」、深度6796mの潜水に成功 - アクアカタリスト

有人潜水艇「蛟竜号」は18日、北西太平洋ヤップ海溝西側で、同海域における第3回科学応用潜水に成功した。最大潜水深度は6796メートル。この潜水深度は、蛟竜号の2013年の試験的応用潜水以来で最大となった。新華網が伝えた。
今回の潜水作業では近海底を約3キロ航行し、海底の多くの高画質動画・写真を撮影した。短い柱状の沈積物を6本分、有櫛動物を1匹、大型海底生物のヒザラガイを2匹、近海底水を16リットル集めた。また、近海底環境データを入手したほか、潜水士見習いの海上メイン操縦訓練を実施した。(編集YF)
人民網日本語版」2016年5月19日

http://aqua2ch.net/archives/47603466.html

日本のしんかい6500を「少しだけ」上回ったと誇りたいって、判りやすすぎるwww。
ちなみに、しんかい6500は設計上10,050mまで潜れるのだが、安全上の運用限界深度を6,500mと定めている。
対して、蛟竜号の原型となるシーポール級潜水艇は、最大運用深度7,000mに対して圧壊深度7,700mと安全係数をごく小さくしか取っていない。
更に言うと、一応設計は中国だが、耐圧殻はロシア製、浮力装置はイギリス製、マニピュレーターはアメリカ製…とまあ、ぶっちゃけると中国はアッセンブルしているだけ。
対して日本のしんかい6500はオール国産。
何故か、と言うと地震国であり、島国でもある日本は、早い時期から海底のプレートテクニクス研究が注目されており、その研究に必要な装備として大深度有人潜水調査船が求められた経緯がある。
逆に言うと、そうじゃない国にしてみれば、深度4,000mまで潜れれば、領海の99%以上をカバーできてしまう訳で、専用に開発する必要すらなかった。
必要なら、アメリカとかロシアから買えばよい。
では、中国がなんで今更のように大深度有人潜水調査船を手に入れようとしているか、と言えば…
それが必要になる国を、狙っているからに他ならない、と言うオチ。
だから。蛟竜号のニュースに無邪気に喜んでるJAMSTEC職員のツイートは、なんというか、専門系の人って、専門系以外だと極端にバカな事って多いしね…としか。