米、「先制不使用」宣言を検討＝核政策を大幅見直しか−有力紙：時事ドットコム

【ワシントン時事】米紙ワシントン・ポスト（電子版）は１０日、オバマ政権が核兵器の先制不使用宣言を含む核政策の大幅な変更を検討していると伝えるコラムニストの論説記事を掲載した。来年１月にオバマ大統領の退任を控え、「核なき世界」の理想を掲げ核兵器の役割低減を図る政策を進展させ、外交上のレガシー（遺産）に磨きを掛ける狙いがあるという。
それによれば、検討中の政策には、先制不使用宣言に加え、核実験禁止を確認する国連安全保障理事会の決議採択の模索、２０２１年に期限切れとなるロシアとの新戦略兵器削減条約（新ＳＴＡＲＴ）の５年間延長、１０年間で３５００億ドル（約３５兆６６００億円）を要する核兵器の改修・更新計画の縮小などが含まれている。
政権は国家安全保障に関わる閣僚で構成する会議を過去数週間で２回開き、一連の選択肢を検証。いずれも議会の承認を得る必要のない大統領権限に基づく措置で、大統領自身が近く検討を加える見通しだという。（2016/07/11-16:32）

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016071100702&g=int

オバマらしい愚かな決断としか。
中国が「核の先制不使用」を宣言しているのは、「守る気がゼロでも、宣言しておけばアメリカに対するけん制になる」からであり、実際に中国は米露が全廃に進めている巡航ミサイル搭載型の核弾頭を含む戦術核兵器の製造と配備を行っているほか、「核のみなし先制攻撃」を宣言しており、「核保有国が参戦したら核攻撃を受けたも同然だから、我が国は核で反撃する」とか頭のおかしい発言までした事がある。
中国は、「核の先制不使用」を最初から守る意思が無い事は、明白なのだ。
何故、そんな事が出来るのか。
…中国には、失って困る外交的な信頼という物が無いから。
対して、失うものが多すぎるアメリカが「核の先制不使用」を宣言すれば、その内容に一定の拘束力が発生する。
国が亡びる瀬戸際になれば、形振り構わないだろうが、そこに至るまでは、核兵器を自粛するだろう。
万が一、この愚かな宣言が発布されたとしたら、次のアメリカ大統領は、その撤回が初仕事になるだろう。
…オバマは「無能な働き者」という評価でＦＡやな。