gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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世界一高価な米軍空母、戦闘の準備できていないと判明 -Sputnik-

CNNのチャンネルでペンタゴンの報告書が放送された。そこには、空母甲板での航空機の離着陸、航空交通管制の問題そして空母防衛と武器供給システムの不調が報告されている。
国防総省のマイケル・ギルモア運用試験・評価局長は次のように述べている。
「もしこれらの問題が解決されなければ、ジェラルド・R・フォードの実戦配備の可能性は非常に制限されるだろう」
ギルモア局長の評価によると、空母の離着陸システムは交換することになるという。
ジェラルド・R・フォードにかかった費用はおよそ130億ドルで、世界一高価な軍艦とされている。建造は2009年に始まり、2014年9月までには完成しているはずだったが、後に工期は2016年9月、その後11月に延期された。
先に伝えられたところによると、「我われはロシアの原子力重巡洋艦に対抗できる戦艦を作ることができなかった」 米マスメディアが報じた。

http://jp.sputniknews.com/us/20160726/2557846.html

そりゃ、第二次世界大戦後から冷戦初期で進化の止まっていた正規原子力空母の次世代型だもん、最初から完全な形で就役出来るはずもない。
ざっと挙げるだけでもステルス形状に電磁カタパルトに人員定数削減の各種自動化、艦載機搭載能力倍増、原子炉は解体せずに燃料棒の交換が可能で、発電量は従来艦の3倍となり、レールガン搭載も視野に入れられている。
防空能力もフェイズドアレイレーダーに加えて防空ミサイルを装備し、単独でもある程度の個艦防御が可能。
…30年前のソビエト時代の遺産でやりくりしているロシアと一緒に考えちゃいかんよ。
なお、ロシアご自慢の「キーロフ級ミサイル巡洋艦」だって、冷戦時代に作られた排水量24000tもの巨艦であり、現代に蘇った戦艦とも言える艦である。
…が、その実態は、防空・対艦用のミサイル巡洋艦と対潜用駆逐艦核兵器運用能力を持った大型巡航ミサイル運用艦を1隻にまとめるために、ただ単に大型化した結果でしかない。
色々まとめてしまったおかげで、空母に次ぐ高価値目標であり、集中的に狙われ、撃沈されれば大損害、という矛が強すぎる現代戦で考えると、アホ臭い「ぼくのかんがえたさいきょうのふね」であろう。
これだけの巨艦でも、長魚雷か対艦ミサイル一発で沈むんだから、やってられないよね。