gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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米企業スペースXのロケット爆発 NASA計画に影響も:朝日新聞デジタル

米宇宙企業スペースXの無人ロケット「ファルコン9」が1日午前(日本時間同日夜)、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地で、打ち上げ前の試験中に爆発した。米国の宇宙開発を牽引(けんいん)してきた同社の主力ロケットの事故は、今後の米航空宇宙局(NASA)の計画だけでなく、宇宙産業全体にも影響を与える可能性がある。
米メディアによると、ロケットは2日後に打ち上げを予定していた。点火試験中に突然、ロケット上段付近から爆発、大破した。詳しい原因などはわかっていない。事故によるけが人はなかったが、搭載していたイスラエル企業の通信衛星などが失われた。米フェイスブックなどの出資で、アフリカ諸国にインターネット環境を提供するために活用するはずだったという。
スペースXは、NASAから委託を受けて国際宇宙ステーション(ISS)への無人補給船を打ち上げているほか、早ければ2017年に、米国としては11年に退役したスペースシャトル以来となる有人宇宙船の打ち上げを計画していた。
ファルコン9は、昨年6月にも発射直後に上空で爆発事故を起こしたが、機体に改良を加えるなど信頼性を高めた上で約半年後に打ち上げを再開。コスト削減を図るため、打ち上げ後に機体の一部を回収する試験にも成功しており、打ち上げビジネスの拡大を進めている矢先だった。(ワシントン=小林哲)

http://www.asahi.com/articles/ASJ9231TGJ92UHBI00N.html

この打ち上げが順調にいけば、年内に回収した1段目の再利用という話もあったのだが、安全性に疑問符が付いた今となっては、画餅と化したと言うべきだろう。
失われた衛星はイスラエル通信衛星AMOSシリーズの6番目となる衛星で、1基200億円。
この衛星をフェイスブック社がリースして、アフリカで通信衛星によるインターネット接続サービスを計画していたのだが、それもご破算となった。
保険でどの程度フォローされるか判らないけれど、賠償金に壊れた施設の再建費用、原因が判明するまではロケットの打ち上げもできなくなるだろうし、この会社の売りであるエンジンの再利用についても、「新品のエンジンでも爆発するのに、再使用するのか」と言われかねない訳で、色々な意味で厳しい局面に立たされたと言うべきだろう。