gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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豊洲市場「空洞」騒動の真実。なぜデマが世論を席巻するのか?=内閣官房参与 藤井聡 | マネーボイス

豊洲市場の「空洞」騒動は、未だに一日中テレビ、新聞を賑わせています。
(中略)
要するに、「ウソ」をついて「手抜き」をして、結果「汚染塗れ」になって「閉鎖不可避だ」というのが、メディア上の論調だったのです(テレビはより、ストレートなものでしたでしょう)。
しかし、今、少し雰囲気が変わってきているようです。
事実1:たまり水は「ヒ素は検出されたが、70年間毎日2リットル飲み続けた場合でも健康に影響がないとみなせる環境基準は下回っている」ものだった。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFB16HFK_W6A910C1EA1000/
事実2:地下の「空洞」「空間」は、万一の対策のため、だった。
http://mainichi.jp/articles/20160918/k00/00m/040/105000c
事実3:地下空間を設ける方が、盛土構造より、コストがかかるものだった。
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9L6QYMJ9LUTIL01L.html?rm=364
http://mainichi.jp/articles/20160918/k00/00m/040/105000c
事実4:「技術系職員は全て地下空間の存在を知っており、通称で呼んでいた」(通称=モニタリング空間) しかも、「技術系職員だけでなく、部局トップが空間の存在を知らないということはないはず」のものであった。
http://digital.asahi.com/articles/ASJ9L6QYMJ9LUTIL01L.html?rm=364
上記は毎日新聞朝日新聞の記事で報道されたものです。
つまり、地下の「空洞」は「ウソ」や「手抜き」で作られたものでもなく、「汚染塗れ」でもなんでもない、という事が、朝日・毎日の報道で明らかにされているわけです。
(中略)
その空洞は、技術的には「地下ピット」と呼ばれる極めて一般的な空間であり、かつ、それをつくるのには、盛土にするよりもよりコストがかかり、しかも、万一の場合に備えた「モニタリング」のために必要な空間であり、「手抜き」とは到底言えない存在だったわけです。
(中略)
説明不足や説明の誤りと、「安全か否か」という技術的な問題は全く別次元の問題です。
(中略)
今回の件は、少なくとも当方が公表されている情報を見る限り、
「都の技術者に説明不足があったようだが、悪意があったというよりは、より安全で衛生的にするという善意に基づくものだったのではないか」
という風に見えるわけです。
(中略)
いろいろとお話ししましたが、要するに、人間の判断なんて時に、全く合理的でも理性的でもなく、感情や世急にゆがめにゆがめられてしまうものなのだ――ということでありました。
皆さんも是非、そういう「真実」を理解いただいた上で、可能な限り理性的な政治的判断を下していただきますよう、お心がけください。

http://www.mag2.com/p/money/23270

割と良記事。
というか、例の空間に関して、かなり早い時期にTwitterなどで専門家が「問題ないやん」「普通の構造だよね」「汚染って、全部基準値以下じゃん」と冷静なコメントが幾らでもあったのに、マスコミがアホみたいな煽り報道を繰り返している内に、マスコミの報道に煽られた一般の人の危機感丸出しのツイートが溢れるようになり、専門家による冷静なコメントは埋もれてしまった。
本来なら、インターネットの様な「誰でも発言できる場」で簡単に埋もれてしまう、そうした専門家の冷静な意見を取り上げ、事実を選別し、真実を伝えるべきマスコミが、率先して誤った情報や感情的な意見を吐き出し、世論を汚染してしまう。
日本のマスコミの低劣さ、劣悪さは、毎度のことながらあきれてものが言えない。