gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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イージス艦や戦闘機は物凄い進化してるのにしてるのに空母は昔から全然変わらなくね? : 大艦巨砲主義!

そんなことないぞ、昔の空母は戦艦や重巡と言った主力を航空攻撃から守り、または航空機攻撃を行う為の攻防一体な艦種だった。
現代の空母は、戦艦や重巡が主力からずり落ちて、空母が主力艦になってしまった為、防御はイージス艦に任せて、偵察と攻撃に全振りした「攻撃型空母」と言って良い存在へと進化している。
そして、空母防空専用だったイージス艦は、その高い防御力と残存性から、攻撃も担当するように役割が振られて、イージス艦は攻防一体の万能選手になった。
一方で、潜水艦の性能向上も著しく、防空・対艦に特化したイージス艦だと、対潜能力に不安が出て来たので、潜水艦には潜水艦で対抗すべく、アメリカは空母随伴の攻撃型原子力潜水艦を建造して、艦隊に随伴させている。
その内、非対称戦で派遣するなら随伴潜水艦にも対地攻撃手段があった方がよくね?と言われて、最近では巡航ミサイルを撃てる潜水艦が出てきた。
ちなみに、汎用駆逐艦とかフリゲートとかは、艦隊のワークホースなので、イージス艦ほど防空に特化せず、ほどほどの防空能力と、対潜攻撃能力と、ちっさい艦砲を搭載して、あらゆる局面でそれなりに使えるように作られている。
ある意味、一番進化してないないのがコイツラだとも言える。
ステルス空母に関しては、既にアメリカの次世代空母がステルス性を意識した設計になっているらしい。
潜水空母は、絶対回避不能な対艦弾道ミサイルが登場しない限り、まだ早いんじゃないかな。
水上艦は必ずぶっ殺す兵器が生まれて、水上艦が一掃されるまでは、潜水空母はコストパフォーマンスが悪すぎて、役に立たない。
余談だが、中国のロシア製再生空母である遼寧がなぜ時代遅れと言われているのは、原型となっているアドミラル・クズネツォフ級が、蒸気カタパルトも無く、中途半端にVLSとか積んでて、「重航空巡洋艦」という名前からも判るとおり、純粋な攻撃空母ではないから。
元々空母技術に関しては、アメリカに劣っていたし、ロシアのドクトリンだから文句を言う筋合いではないんだけど、予算が足りないせいか、1隻の大型艦に色々な要素を詰め込みすぎる傾向があるので、カタログ性能を見れば大したもんなんだけど、実際の運用では疑問符が付きそうな構成が多い。
あんまりあれこれ「兼用」しすぎてて、一隻撃沈されたら艦隊の全能力が減退する、みたいな。
閑話休題(それはさておき)
レールガンを含む砲煩兵器は、地球が丸いせいで、ある速度より速度を上げれば上げるほど射程が短くなる欠点があり、ミサイルの様な自己推進兵器に比べると、どうしても射程に限界がある。(速度を調節すれば、最大射程は200kmを超えるが…)
レールガンのメリットは、その高初速から対空迎撃に転用できるので、その場合は対空ミサイルより安価に命中率の高さを期待できる点。
同じミサイルを撃墜するのに、最低でも1発1千万円の対空ミサイルより、1発10万円以下で撃てるレールガンの方が、コスパが良いと言う話。
スレ内で語られているUCAVの発展と空母のオワコン化に関しては、空母と言う専門艦種で運用されなくなるだけで、安価な輸送艦をUCAV母艦として使うような方向性になって行く可能性は十分にある。
また人間と違って、長距離飛行を苦としないUCAVなら、空中給油で延々と目的地まで飛んで攻撃するようになって、空母も母艦も必要としない可能性もある。