gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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100億円のF-35が数万円のドローンに負ける日 ISの自爆ドローン戦術に自衛隊が学ぶべきこと | JBpress(日本ビジネスプレス)

爆弾を積載した「自爆ドローン兵器」を使った戦術が、夏頃からIS(イスラム国)によって開始された。武装組織がついにドローン兵器を使い始め、有志連合軍に死傷者が出たことに米軍は大きな衝撃を受けている。
(中略)
この背景には、たかだか数万円で簡単に手に入る市販品のドローンで、先進国の兵士が一方的に殺害されかねない(それも西側発の技術による製品で)ことへの衝撃がある。しかも、これまで米兵の多くを殺傷し、もしくは重度の障害者にさせた「IED(路肩仕掛け爆弾)」の記憶が生々しいことも衝撃を倍加させことは間違いない(上記の記事のタイトルは「空飛ぶIED」という表現であった)。
(中略)
中国軍の特殊部隊が小型ドローンを滑走路に侵入させて積載したパチンコ玉をばら撒かせるなり、自爆させることは極めて容易である。

(後略)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/48136

まーたコイツか。
前に「護衛艦「いずも」が中国の魚雷一発で沈む日」とか「こけおどしのショー「総火演」はやっても無意味」とか、見当違いな論説をぶち上げてた人で、内容は殆ど価値が無い。
そもそも、自爆ドローンってのは、安価に作った劣化「誘導ミサイル」に過ぎない。
対電子妨害下で運用可能な性能も無ければ、高度な自立誘導すら、アメリカが提供するGPSに頼っている。
この手の急造兵器が「使える」のは、「平時(または安全と目されている時に)」に「相手の想定していない場所」で使うからであり、「有事」ならドローンの制御に使っている電波帯を妨害するだけで、簡単に抑止できるし、必要ならGPS信号の妨害も出来る。
更に言うなら、「有事」の最中に不審なドローンが基地周辺に飛来したら、無警告で撃墜できるようになる。
なんつーか、「一千億円のイージス艦が、一隻一千万円の漁船の体当たりでボロボロになった、イージス艦なんて要らなかった!」とか言い出すタイプのアホなのだ。
もちろん、民生品の軍事転用が有効な局面はあるし、ドローンの高性能化が民生品としての商品開発の結果である事も事実だが、軍事用として開発されていない民生品には、民生品としての限界がある事を無視して、F35と比べる辺りに、知性の足りなさと言うか、特定集団への偏向バイアスを感じる。