gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

「こうのとり」ISS分離…宇宙ごみ除去実験へ : 科学・IT : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

国際宇宙ステーション(ISS)に水や食料などの物資を運んだ日本の無人補給船「こうのとり」6号機が28日未明、ISSから分離された。
宇宙航空研究開発機構JAXAジャクサ)は、大気圏に突入する前のこうのとりを使い、宇宙ごみデブリ)の除去技術の実証実験を行う。
地球の軌道上には、古い人工衛星やロケットの破片などの大量の宇宙ごみが高速で飛行しており、他の人工衛星やISSなどに衝突する恐れがある。JAXAは2025年をめどに、宇宙ごみに金属のひもをつけて地球の磁場との相互作用で減速させる方法で、大気圏に落とす処分法の実用化をめざしている。JAXAはこの技術の一部を実証するため、任務を終えたこうのとりを初めて利用し、宇宙実験を行うことにした。
こうのとりは実験を終えた2月6日未明に大気圏に突入し、燃え尽きる予定だ。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170128-OYT1T50056.html

面白い事だが、日本より宇宙先進国は幾つもあって、スペースデブリと呼ばれるものの大部分が、彼らの活動の結果であるというのに、彼らは問題提起とデブリの発生低減に繋がるガイドラインの策定(ただし守らなくても特に罰則なし)以上の事はしておらず、衛星破壊実験で深刻な軌道汚染を行った中国はもちろん、アメリカですら、デブリ回収実験の一つもやった事が無いのである。
そのような無責任な宇宙開発が横行する中で、彼らの置き土産である大型デブリを、安価に落下させる導電性テザー実験を、世界に先駆けて日本が実施するという意義は、とても大きいというか、世界に誇るべき実験であろうと思う。
ただまあ、政府と言うか外務省が無能極まるので、こういう地道な成果を国際評価に繋げるような活動が全くできていないのが、アレではある。