gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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有機ELテレビにまつわる4つの“なぜ” - ITmedia LifeStyle

家電メーカーから有機ELテレビの発表が相次いでいます。3月に東芝映像ソリューションが発売した「X910」シリーズを皮切りに、6月にはソニー「A1」シリーズとパナソニック「EZ1000」および「EZ950」シリーズが店頭に並ぶことになりました。LGエレクトロニクスだけは以前から有機ELテレビを販売していましたが、国内メーカーが相次いで参入したことで今年は“有機ELテレビ普及元年”となるかもしれません。
(中略)
なぜ、今年の春に有機ELテレビの発表が集中したのでしょうか。それは現時点でテレビ用の大型有機ELパネルを供給している会社が韓国のLGディスプレイ1社であることに起因しています。
以前は生産効率が悪く、グループ会社のLGエレクトロニクスにしか供給できていませんでした。それを改善して外販を開始したのが1〜2年前
(後略)

http://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1705/11/news107.html

たった9年ほど前までは、有機ELに関する技術開発は、日本企業が世界の最先端で、世界初の有機ELテレビを発売したのは、ソニーだった。
しかし、当時中国の液晶パネル過剰供給による価格の暴落で、歩留まりが悪くて高額な有機ELパネルでは勝負にならない、と日本企業は考えるようになり、2009年頃に日本企業は相次いで有機ELの特許や生産設備をサムスンやLGに売却してほぼ撤退。
日本から譲り受けた設備と特許を元に有機ELの生産と改良を続け、サムスンは歩留まりが悪かったにも拘らず、採算を度外視してGalaxyへの採用を決め、Galaxyの高級化路線と、有機ELのブランド化に成功。
その後の有機ELパネルの人気ぶりは、言うまでも無いだろう。
とうとうAppleですら、採用を決めるほどの人気になった。
日本企業が金のなる木を一度は手にしていながら、それを生かせず、ブン投げた結果である。
シャープで経営者が無能なばかりに、社員が辛酸を舐めた様に、日本企業のトップが無能な結果、リソースの集中と再分配が正しく機能せず、こんな感じで日本で育てた技術を安価に海外へ売り渡し、それが人気を博して、日本企業を苦しめる悪循環になっているのだ。
おそらく、東芝が切り売りした事業の多くで類似した事象が発生するだろう。
まあ、無能な経営者をただす事が出来ない日本人の選択の結果だから、是非も無いよね。