gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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かっぱ寿司、「食べ放題」で反撃へ - ITmedia ビジネスオンライン

すしチェーン「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトは6月12日、食べ放題キャンペーンを13日から店舗限定でトライアル実施すると発表した。男性なら1580円(税別)ですしなどが食べ放題になる。同社は前期に赤字に転落しており、食べ放題を新たな柱にしたい考えだ。
すしのほか、サイドメニューやデザートなど80種以上を70分間、男性は1580円(税別)、女性は1380円(税別)で楽しめる。65歳以上は980円(税別)、小学生未満は無料。アルコール飲み放題も680円(税別)で用意する。
鴨川店(千葉県)など全国20店舗限定で7月14日まで実施する。
かっぱ寿司は特色が打ち出せず、客数が減少するなど苦戦。2016年10月にはリブランディングしたものの、一時的な効果にとどまり、17年3月期は58億円の最終赤字に転落していた。
(後略)

http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1706/12/news084.html

賭けても良いけど、この試みは失敗する。
まともな経営者なら、トライアル実施で諦めて終了すると思うけど、万一全国展開したなら、かっぱ寿司は最悪の口コミを貰って自滅するか、利益が出ないで赤字が拡大するか、最悪の場合、回転寿司と言う外食ジャンルが大きなダメージを受ける結果になると思う。
大きな理由としては、「寿司の食べ放題」で「大人男性が1580円(税別)」ってのは、安すぎるから。
安い事は良い事だ、と思うかも知れないが、既にそこはマクドナルドと吉野家が通った道だ。
極端な低価格路線は、確実な客層悪化を招き客単価の減少を起こし、客単価の低下による収益の悪化は品質の低下を生み、品質の低下はトラブルの増加を招き客離れを加速させる。
何で都内にある寿司食べ放題のお店で、税込3000円以下の食べ放題が存在していないのか、と考えれば判りやすい。
都内で「安くて人気の寿司食べ放題」店と言われる神楽坂すしアカデミーですら、男性3480円(税別)だ。*1
せめてそこから3割引きの2480円(税別)だったなら、企業努力だとか、利益を大きく削ったとかで、まだ判る。
しかし、一気に相場の半額以下で提供するには、「相応の無理がある」と考えるべきなのだ。
もし、これを全国展開して、他の回転寿司屋が対抗して食べ放題に参入、と言うのが最悪のシナリオになる。
食の安全が叫ばれる中で、生魚を扱う回転寿司が、安値競争とか…恐ろしすぎる。
ネタの内容が落ちる程度のコストカットだったなら、まだ良い。
しかしそれが、食の安全に関わるコストカットだったなら?
…まあ、とは言え「現時点では」安いし、内容も通常のかっぱ寿司のメニューと同品質であることは間違いないから、近所に対象店舗があり、行くチャンスがあるなら、試すのは良いと思う。
なお自分の場合、一番近い開催店舗まで、交通費が片道575円、往復で1150円掛かる為、1回で税込で2856円掛かる。
これは、近所の無店くら寿司で「特製茶碗蒸し」と「あさり入り味噌汁」を頼み、更に108円のネタを22皿ほど頼む事が出来る金額になる。
最寄駅を諦め、乗り換えを一つ減らして往復4〜5kmくらい歩く覚悟があれば、交通費を片道360円まで削減可能だが、それでも2426円。
徒歩移動の辛さを考えれば、アホらしいレベルとなる。
流石にこれは、ないかなー。
なお、ジェフグルメカードは使えない模様。
閑話休題(それはさておき)
寿司のシャリと言う物は、実は結構な量がある。
握り1貫辺りのご飯量は18gと言われ、ご飯1合が300gだから、16貫、8皿ほど食べると、それだけで丼1杯強のご飯を食べるのに等しい。
22皿44貫で、ご飯量は792gで約2合半。
普通の人ならお腹一杯になってお釣りがくる量だよね。…普通なら。

*1:食べに行った事が無いので、内容は不明ながら、口コミはあまり芳しくない模様