gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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国内初の民間宇宙ロケット3日後に打上げへ 北海道 | NHKニュース

国内初となる民間宇宙ロケットの打ち上げを計画している北海道のベンチャー企業が3日後の打ち上げを前に全長10メートルのロケットを報道陣に公開しました。
このロケットは北海道のベンチャー企業インターステラテクノロジズ」が開発・製造したもので、民間企業が単独で宇宙ロケットを打ち上げるのは国内で初めてです。
北海道大樹町にある発射場には報道陣ら30人以上が集まり、発射台に載せられた全長10メートル、直径50センチほどのロケットの機体が公開されました。
ロケットは今月29日、太平洋側に向かって打ち上げられる予定で、高度100キロの宇宙空間に達したあと、打ち上げから7分ほどで沖合50キロの海上に着水する計画です。
この間に4分間、無重力状態が得られるということで、これを利用したさまざまな実験の機会を研究機関や企業に提供するビジネスを今後、展開したいとしています。
超小型衛星を打ち上げて地上の様子を撮影しビジネスに生かすなどのいわゆる宇宙ビジネスは、アメリカを中心に広がりつつあり、この打ち上げをきっかけに国内でも市場が広がるのか注目されます。
インターステラテクノロジズの稲川貴大社長は「新しい市場ができる一つのきっかけになるのではと感じている。最後まで気を引き締めていきたい」と話していました。
打ち上げ実験を行うベンチャー企業
今回打ち上げ実験を行うのは北海道の大樹町に本社があるベンチャー企業インターステラテクノロジズ」です。
2013年に設立されたこの企業の社員は、20代から50代の技術者ら14人。大学で航空宇宙工学などを学んだ人が集まり、国内初の打ち上げに挑戦しています。
このうち横浜市出身で23歳の植松千春さんは中学生の時、ロケットの打ち上げを見たのをきっかけに宇宙開発に憧れを持ち、大学生の時には実際に小さなロケットを製作し打ち上げていたといいます。
今回は、ロケット打ち上げ場と司令所を結ぶ通信などを担当しています。
この会社の目標は、これまで国家プロジェクトで進められてきた宇宙開発の分野で「価格破壊」を起こすことです。
これまでのロケット開発では部品の信頼性を高めるために特注品が使われていましたが、この会社では低価格の市販品を使っています。
インターネット通販で金属材料などを購入したり、燃料の蒸発を防ぐ断熱材をホームセンターで買いそろえたり。ロケットエンジンの部品も自社の工場で金属材料を加工するなどして価格を大幅に抑えています。
これまでに高度6キロの上空への打ち上げ実験に成功しているほか姿勢制御のためエンジンのノズル部分を動かす高度な技術が必要な実験にも成功し準備を整えてきました。
今回打ち上げられる高度100キロの宇宙空間を目指すロケットはこれまで培ってきた技術を組み合わせたもので、打ち上げ費用はJAXA宇宙航空研究開発機構の同じようなロケットの数分の1の5000万円ほどに抑えられているということです。
ベンチャー企業では、今回の打ち上げ実験に成功すれば3年後の2020年には超小型の人工衛星を搭載する格安のロケットを開発し、衛星打ち上げビジネスに参入したいとしています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170726/k10011075091000.html

最初から成功するなんて都合の良い事は起こらないだろうけれど、試み自体は良いので頑張ってほしい。
しかし、民生品の使用って、一回こっきりしか使わないような時には悪くないんだけど、ロットアップして調達できなくなったり、知らない内に仕様が変わったり、品質が安定していなかったり、実際に継続して使おうと思うと、面倒くさい部分が結構多い。
大体、10年安定して調達できる民生品ってのは、高度加工製品であるほどに、少ない。
結果として、全体としての品質や性能がロットごとに安定しない、という問題がある。
幾ら安くても、成功率が低目安定してしまうと、商用ロケットとしては価値が無い。
その辺りを、どのように解決するかが、この企業の課題であり、解決できなければ金持ちの道楽に終わると思う。