gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国最大の爆撃機6機が東京方面に進行 攻撃する意思と能力を明示 - ライブドアニュース

中国空軍は今年8月、6機の爆撃機東シナ海から東京に向けて北上させ、紀伊半島沖で引き返すという訓練を行った。領空侵犯はなかったが、そこで想定されるシナリオは「東京の爆撃」だ。「北朝鮮危機」のウラで、中国はなにを狙っているのか――。
■中国最大の爆撃機6機が東京方面に進行
8月24日午前、中国空軍のH-6 爆撃機6機が東シナ海から沖縄本島宮古島間の公海上を通過して日本列島に沿う形で紀伊半島沖まで飛行した後、反転して同じ経路で東シナ海へ戻った。
このルートを中国軍機が飛行したのは今回が初めてだが、問題は6機もの爆撃機の飛行目的だ。中国軍が保有する最大の爆撃機であるH-6爆撃機によるあまりにも露骨な飛行は、日中関係の真の姿を如実に物語っている。
しかも、申進科・中国空軍報道官が同日(8月24日)、「これからも頻繁に飛行訓練を行う」と発言していることから、自国の安全保障戦略を推し進めるためには、日中関係の悪化も辞さないという中国の姿勢が見て取れる。
(中略)
■中国への「配慮」を続ける日本
中国海軍が日本海で行動する目的については、シーレーンとしての日本海に関心を寄せているという見解があるが、後に述べるように尖閣諸島などの南西諸島を占領する際に自衛隊の戦力を分散する目的もある。
H-6爆撃機は海軍と空軍が保有しているが、今回、紀伊半島沖を飛行したのは、空軍報道官が声明を発表していることから空軍所属ということになる。
H-6爆撃機は対艦ミサイルと対地攻撃用の巡航ミサイルを搭載可能だ。とはいえ、空軍所属のH-6爆撃機の任務は対地攻撃である。そのため、日本本土へ接近する空軍所属のH-6爆撃機は日本本土の攻撃を目的としているといえる。
今回飛来したH-6K爆撃機は、射程距離1500〜2000kmの核弾頭を搭載可能な対地巡航ミサイル(CJ-10K)を6発搭載可能であることと、東京方面に向かって飛行していることから、紀伊半島沖で東京方面へ向けてCJ-10Kを発射後、反転するというシナリオだった可能性が高い。
中国はすでに日本を射程距離に収める中距離弾道ミサイルを配備しているが、それだけでなく、爆撃機により東京を攻撃する意思と能力があることを、今回の飛行により明確に示したことになる。
国際法には違反していないが…
今回の爆撃機の飛行は、領空侵犯しているわけではないため、国際法には違反していない。しかし、隣国の首都へ向けて6機もの爆撃機を飛行させるという行為は、「友好国」が行うことではない。
北朝鮮弾道ミサイル発射などの際と同様に、官房長官防衛大臣は「情報の収集と分析に努める」とはいうものの、「防衛白書」以外で分析結果が正式に公表されたことはほとんどない。今回のH-6爆撃機の飛行についても、分析結果が公表されることはないだろう。
分析結果を公表しないことで日本の世論や中国を刺激しない、といった中国への過剰な「配慮」をしているうちに、東シナ海は中国軍の強い影響下に置かれ、沖縄本島宮古島間の公海を中国軍機や海軍艦艇が通過するのも当たり前となってしまった。
外交と軍事は密接な関係にあることから、空軍所属の爆撃機が太平洋側から本州に接近したという事実は、中国の対日政策がより強硬になったことを意味するとともに、中国が「友好国」ではないことをあらためて浮き彫りにした。
(中略)
中国の挑発的ともいえる行為を容認することは、尖閣諸島などの南西諸島で紛争の起きるリスクを高めることになる。外交交渉とともに、自衛隊の抑止力を強化することで、中国が南西諸島への侵略を諦めるように持ち込むことが、日本が中国に対抗する唯一の手段だろう。

http://news.livedoor.com/article/detail/13583489/

中国は大方針として太平洋への進出と海洋国家への転換、つまり台湾と日本の制圧*1を前提に戦略を構築している。
これは、北朝鮮問題が起こる以前からの一貫した大戦略であり、当然なんだけど、それ故に、北朝鮮で戦争が起きようと、「絶対に反撃してこない」日本相手なら、方針を変える必要が無い事を見切っている
この記事で、「中国の挑発的ともいえる行為を容認することは、尖閣諸島などの南西諸島で紛争の起きるリスクを高めることになる」というのは、どれだけリスクの高い行為でも日本政府が「なあなあ」で済ませている限り、連中はどこまでも図々しくその活動範囲を広げ、それでなくても「一方的に先制攻撃できる」という優位があるのに、それを最大限生かせる状況を作り出すだろう事を指摘している。
2020年代の中盤頃には、地域のミリタリーバランスは日米露を越えてトップになる*2事が確定している現状、中国の日台侵略*3は既定路線だし。

*1:これは軍事的な手段と政治的な手段問わず、両面から推進している

*2:アメリカは自身を守る戦力が必要なので、同盟国を守るために総力戦とか出来ないので、アジアに出せる戦力には上限がある為、国家レベルではアメリカに敵わなくとも、地域レベルでそれを超越する事が可能になる

*3:韓国に関しては、基本的に北朝鮮と協力して半島統一を目指すので、中国が主導では手を下さない