gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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日光東照宮の修復がひどいと話題に - Togetterまとめ

別に施工が外国の会社だろうが、それを監督して検収するのは日本人なんだから、その点に文句を言うつもりはない。
現物を見ていないから何とも言えんのだが、写真を比較する限りは、明らかに劣化としか見えんわ。
塗り立てで、古びた感じが無くなって、チャチく感じてしまう補正があるのは判る。
ただ、見た感じ、彫りのレベルで違っているように思えるんだが…。
学術的に「元に戻す」というのも正しい事なんだけど、「神の宮を飾るもの」を、「元に戻す」から今より劣化させましたってのは、学術的に正しかろうと、建物の存在意義の面で本末転倒してる気がする。
…しかし、そもそも昔の彫刻でも、権力者が威信の為に手間と金を掛けて作った物は、あんな素人目にも下手糞って事はめったに無い筈なんだが…。
どうにも、資料を何も示さず「素人は黙ってろ」と言ってるように見えて、うーん、というか。
んで、調べてみた。
この修理の大元になっているのは、1922年に描かれた、「見取図」をベースにしているらしい。
その絵は…確かに「修復した通りに下手糞だ!」という絵だったよ…。*1
つかこれ、写実技法で描かれた絵じゃないから、立体を表現しきれてないだろって絵図。
それを「まんま」再現すると、あの修復結果になるのだ。
これ、絵とか芸術には微妙な学者馬鹿が、馬鹿正直に昔の資料をまんま再現しただけ、と言うアレな結果じゃねーの?
大正時代なんだから、当時の写真とか残って居たら良かったのに、無かったんだろうなぁ…。