gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

iPhone搭載の「iOS」を好む人と、「Android」が大好きな人の違い − TechTargetジャパン 中堅・中小企業とIT

Appleの「iOS」とGoogleの「Android」。この2つの最大の違いはカスタマイズ性だ。新たにスマートフォンを購入する場合は、カスタマイズする/しないのトレードオフ関係を、大局的に検討する必要がある。
(中略)
確実に自分のニーズに合った最高のスマートフォンを手に入れる方法は1つしかない。それは、最も重要なものからスタートすることだ。つまり、まずOSを選ぶのが良いだろう。大半のスマートフォンに搭載されているOSは、Appleの「iOS」かGoogleの「Android」のいずれかである。
(中略)
AndroidiOSのどちらかを選ぶ際には、この2つの決定的な違いを大局的に見る必要がある。AndroidiOSの最大の違いは、どれだけカスタマイズできるかだ。端的に言うと、Androidスマートフォンの方がiOSバイスよりもカスタマイズしやすい。その結果、当然ともいえるトレードオフが生じている。つまり、iOSバイスAndroidほどカスタマイズできないが故に、多くのユーザーはより直観的で使いやすいと考えている。
(中略)
繰り返しになるが、AndroidiOSはどちらも大いに役立つ。念頭に置くべきは、iOSで不可能なことがAndroidでできるケースはそれほど多くないことである。その逆もまたしかりだ。
(後略)

http://techtarget.itmedia.co.jp/tt/news/1603/27/news01.html

内容的には、「AndroidiOSの最大の違いは、どれだけカスタマイズできるかだ。」これで終わっているとしか言いようが無い。
iPhoneは、自分好みに操作をカスタマイズしたい、と考えない人にとっては理想の端末だ。
全て、Appleが、ジョブスの好みで作ったUIを、そのまま受け入れるだけで良い。
それだけで、Appleが用意した高度な機能とセキュリティを全て享受できる。
しかし、少しでもUIをカスタマイズしたい、と思ったり、Appleが用意して居ない機能や、カスタマイズを実現したい、と考えた場合、その障壁は基本的に、というかほぼ100%、乗り越える事が出来ない。
むしろ、Appleはそんな欲求を持つユーザに対して「あなたにはiPhoneは向いていない」と言い放つぐらい、頑なにユーザの自由と言う物に配慮しない
記事では、「iOSで不可能なことがAndroidでできるケースはそれほど多くない」と言うが、それはアプリを利用するエンドユーザ、それもビジネス用途に使わない場合に限られる。
実際のところ、アプリ開発ではiOS側の制限が非常にきつく、またNFC機能の開放にしても、ようやくiOS11からのスタートであり、ハードウェア制御やバッグラウンドサービスなど、iOSでは出来ないが、Androidで出来る機能は、根本的なレベルで存在している。
日本企業の多くでは、OSバージョン管理の容易さ、セキュリティレベルの高さから、企業内で利用可能なスマホはiOSに限る事が多いので、これがボトルネックとなって実装できない機能が存在しているのだが、そもそも「iOSでは実装できない」のだから、エンドユーザには見えて来ないのである。
ソフト開発者が、数多い制限の中で最善を求めるから、問題として見え辛いだけで、「iOSで不可能なことがAndroidでできるケースはそれほど多くない」という評価は、ソフト開発者の努力の結果で、そう見えるだけなのだ。
とはいえ、「日本に於いて」は、iOSがエンドユーザ向けでも、企業向けでも、市場優位性を持って居る事は間違いないので、当面「日本だけは」iOSアプリについて、Androidと互角以上に戦えると思う。
ただし、シェアの多寡というものは、アプリの質と量に直結する要素なので、世界的にiOSがシェアを落とす程に、その優位性は喪失して行くと思う。
iPhoneが誕生してから「たった10年」しか経っていない。
これからの10年で、iOSがどうなって行くのか。
個人的には、頑張って欲しいとは思うが、今のままなら、先行きは明るくないと思う。