gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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★ロッキードが極超音速技術の完成に近づいている模様、SR-72との関連へ注目

(前略)
FORT WORTH, Texas ロッキード・マーティン極超音速技術開発を加速化しており、初の実証機を目撃したとの報告もあり、スカンクワークスが進めるSR-72高速機開発との連関が注目される。
1. 「詳細は言えませんが、スカンクワークスのあるカリフォーニア州パームデールで超高速飛行実現の動きを倍増しています」とロッキード・マーティンで航空力学執行副社長オーランド・カバルホOrlando CarvalhoがSAE 国際航空技術学会で語っている。「端的に申し上げれば米国は極超音速革命まであと一歩まで来ています」
(中略)
4. スカンクワークスはFRV開発を来年から始めるといわれ、初飛行予定は2020年だ。FRVはF-22ほどの機体サイズで推進力はフルスケールのコンバインドサイクルエンジン一基だ。しかし実証機に先立ち、ロッキードは各種技術の地上・飛行テスト中と見られる。
(中略)
7. 「極超音速はステルスと似ています。根本を一変する技術となり、ブラックバードの二倍三倍の速力が各種機材で実現します」とカバルホは述べている。「作戦上の残存性と威力が究極の抑止力となります。保安上の理由により今回はスピードはマッハ5を超えるとだけ述べておきます」
(後略)

https://aviation-space-business.blogspot.jp/2017/09/sr-72.html

ほおおおおおおおおお!!
F22サイズの戦闘機が、マッハ5以上の超音速でぶっ飛んで空戦する時代が来るのか!
そりゃ、ステルスとは別の意味でのゲームチェンジャーになるわ。
現状、空対空ミサイルはマッハ2から3.5の最大速度であり、発射母機となる戦闘機が超音速巡航可能としても、マッハ1.2程度。速度合成してもマッハ4.7だ。
双方が正面から相対したヘッドオン状態ならともかく、後ろについてロックオン時、マッハ5以上の戦闘機が相手だと、ミサイルが当てられないと言う事になる。
もちろん、極超音速戦闘機が一般化すれば、ミサイル自体も極超音速化をすると思うけれど、旧来の兵器が一気に陳腐化し、極超音速技術を持たない国は、大きく相対的に戦力を落とす事になる。
中国がアメリカを真似して、極超音速グライダー兵器の開発に金を出し、そして日本も遅ればせながら、極超音速グライダー弾頭開発の予算を要求したのも、この流れと無関係ではないのだろう。
この速度域で空戦機動するとなれば、もう有人機はあり得ない。
一時期は、F35が将来的に無人機化すると言われていたけれど、この分だと、最初から無人機として開発される極超音速戦闘機が、世界初の無人戦闘機になりそうね。
いや、そのテストベッドとして、F35が使われる可能性もあるか。
何にせよ、世界最大最強の軍事国家アメリカ超帝国は、確実に四半世紀先を見据えて軍事技術の系統的開発を進めているのだ、と良く判る。
日本がアメリカとマトモに互し得るだけの戦力を得る為には、どれだけの時間と経費が掛かる事やら、眩暈がする思いなのだが、中国は本気でアメリカに対抗しようとしている。
無知ゆえの蛮勇なのか、本気で勝算があるのかは知らないが、日本を巻き込まないでやって欲しい所だけど、地政学的に無理なので、日本としては、アメリカを上手く活用して生き延びるしかない。