gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「習近平新時代中国特色社会主義思想」が党規約に!(遠藤誉) - 個人 - Yahoo!ニュース

10月24日午前、第19回党大会において、習近平思想を「習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想」という表現で党規約に明記することが決議された。
(中略)
やはりこれまでと違い、政権一期目に政権スローガンを記入したことと、政権スローガンに個人名を記したことが、何よりも注目される。
◆これは何を意味しているか?
党規約の冒頭には、「マルクスレーニン主義思想、毛沢東思想、トウ小平理論、三つの代表(重要思想)、科学的発展観」があるが、「個人名+思想」という形の政権スローガンは「毛沢東思想」だけしかない。中国では「理論」よりも「思想」が上にランクされているので、これにより習近平毛沢東と並んだことになる。
マルクスレーニン主義共産主義そのものなので、それを除いて「中国共産党」に関してのみ言えば、中国には「毛沢東思想」と「習近平思想」があるのみだということになる。
これにより「習近平」の名は、中国共産党史に永遠に刻まれることになるだろう。
(後略)

https://news.yahoo.co.jp/byline/endohomare/20171024-00077312/

信じられない事に、国外的にも、国内的にも、何の大きな実績も打ち立てられなかったキンペーが、党略・党利を調整するだけで、毛沢東と同列の存在として認められた、と言う事実がここに爆誕した。
アメリカとのデタントを演出して中国経済を飛躍的に成長させた胡錦濤民主化運動を戦車で轢き潰して民族浄化を進め、中国共産党の支配を盤石化した江沢民といった、近代化の礎になった過去の指導者を差し置いて、それらの成果の上に胡坐をかいただけの、キンペーが、である。
中国と言う巨大で腐敗した権力機構の中で、その腐海を泳ぐのが上手い、という一点で権力を得たという事実が、中国自身の末期的な状況を示している。
過去の中国の歴史で言うなら、佞臣が国政を壟断している、と言う状況だろうか。
そうした佞臣が、手っ取り早く支持を得続ける為に必要なのは、軍事的勝利であり、今の中国が極端に軍拡に勤しんでいる事とは無関係ではない。
中国が、まずは制御可能な小さな戦争を手始めに、最終的にはアメリカを打倒して、新しい世界秩序を作る、そんな誇大妄想的な妄夢を実現すべく、軽挙妄動するのも、時間の問題だろう。
その意味で、これは「歴史的な出来事」だ。