gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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24産油国「一致団結」、減産9か月延長で合意 : 経済 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

【ウィーン=戸田雄】サウジアラビアなどが加盟する石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国は11月30日、ウィーンで会合を開き、24か国が2018年3月に期限を迎える原油の協調減産を18年12月末まで9か月延長することで合意した。
今年1月から始めた協調減産は2年間という異例の長さとなる。
減産に参加している国ごとの割当量は現状を維持する。OPECと非加盟国で合わせて日量180万バレル程度の減産を続ける。
OPECは18年6月に次回総会と非加盟国を招いた閣僚会合を開く。その際、市場の状況を踏まえて減産の見直しについて検討する。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は会合後の記者会見で「我々は肩を並べ、一致団結している。原油の在庫は18年に目標水準に向けて減少していくだろう」と述べた。

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20171201-OYT1T50054.html

原油の値下がりに歯止めを掛けたかった、産油国とロシアはほっとしている一方で、シェールガスのシェアを伸ばせるアメリカとカナダはニッコリ、アメリカに続けとシェール開発に勤しむ中国もニッコリという、みんなで幸せになった案件。
…んなわきゃあ無い。
産油国は米中のシェールガス輸出にシェアを食われる訳で、値上がり速度はシェールガスのせいで鈍足、値上がりすればする程に、シェールガスのシェアが伸びて、シェールガスの利幅も増えて儲かるという悪循環。
この場合、値段を高く維持しようと頑張るほどに、価格統制に協力しない米加中などが儲かる構図。
ちなみに、中国は環境汚染とか気にしないから、2015年から16年の間に、76%もの生産量増加率を示しており、この勢いで2020年までに年産300億立方メートルを目指すと言う。
アメリカは、シェール採掘技術の中国流出をかなり警戒しており、採掘工区への中国人工員*1の立ち入りを禁止するなど、かなり露骨にやってるらしいが、まあ時間の問題だろう。
環境問題に頓着しなければ、アメリカやカナダより安く採掘出来る事は間違いないんだし、エネルギー自給の観点から、中国は必死だろうし。

*1:工作員じゃないよ?実質同じだとしてもw