gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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「同一世界観の物語をよそで描いてはいけない、と最近は出版契約に盛り込まれる」−ある作家のツイートに「クロスオーバーができないってこと?」と読者らが衝撃 - Togetter

これ、割と前から問題になっていた筈なんだけど、全然改善されてなかったどころか、悪化してたのか。
ちなみに、「昔は出版契約自体を結んでなかった」から、「なあなあ」だっただけなので、この件で「昔は良かった」なんていう奴が居たら、単なるアホである。
ツイートで「後から売れた作品のおかけで、クロスオーバー元も連鎖して売れる可能性」を挙げていたけれど、この逆のパターンを考えていない。
つまり、「前から売れている作品をクロスオーバーして、クロスオーバー先を売る」という事が可能になる。
これは、出版社から見ると、多大な広告費を掛けて売った商品の知名度を利用した「タダ乗り」になってしまう訳で、積極的にやられると、非常に腹の立つ話になる
だから、先手を打って禁止している訳だ。
しかし、上記の場合でも、クロスオーバー先が売れれば、相乗効果で知名度を貸したクロスオーバー元も売れる訳で、実質的に損は無い。
にもかかわらず、「後から売れた作品のおかけで、クロスオーバー元も連鎖して売れる可能性」を捨てて、「前から売れている作品をクロスオーバーして、クロスオーバー先を売る」というタダ乗りを止めている訳だ。
利益最大化する事を目的とする私企業としては、アホとしか言いようの無い事を、法律の専門家の主導でやっているのである。
本来なら、そんな「利益にならない事」は、経営者が止めなきゃならんのだけど、日本の経営者は金を持ってるだけで、経営者としてのセンスが高い訳じゃないから、そうした判断は出来ない。
日本の政治家は、法学部出身者が圧倒的に多いのだが、日本が不景気になった時に、全く脱出する施策を打てなかった理由の一つに、「本質よりつまらない字義を優先して、それを金科玉条の如く」な、日本の法政学出身者をトップに置いてたからじゃないんかと、思わなくもない。