gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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16式戦闘車両凄過ぎ : 大艦巨砲主義!

正直なところ、「戦車より素早く展開して、敵上陸部隊の頭を押さえる」役割の兵器なんだけど、攻撃ヘリ(1機80から100億円)に求められる役割を「より安価な」戦闘車両で代替しているのだから、数を揃えてナンボだというのに、財務省の無能が、コレも戦車定数に含めるとか言い出したお蔭で、配備数は2から300両ぽっちになってしまった上に、10式や90式の配備数まで削られて、まだ十分に使える90式が全数退役する事が決まってしまった。
最低でも倍、本来なら4桁ほど生産して全国にバラ撒くべき装備だったのに。*1
しかも、どう考えても量産数で1桁違うストライカー装甲車より安い筈が無く、仮に1両2から3億円だとすると、量産価格で7億と言われる10式戦車に比べて「割高」と言うしかない。
トドメは主砲。
余剰の74式戦車砲弾を流用する為、105mmライフル砲を搭載しているのだが、所詮は第2世代MBTの砲であり、新型砲弾を使おうが、露中韓の第3.5世代主力戦車の正面装甲どころか、側面すら打ち抜けるか怪しい低火力でしかない。*2
つまり、74式戦車の代替に、戦力的に74式と大差無い戦車ではない戦闘車両を導入しているのだから、陸自の戦力は明確に弱体化したのである。
財務省の無能のせいで。
もし戦争になったら、財務官僚を16式戦闘車両に乗せて、真っ先に最前線に送ればいいんじゃないかな…。
そして、上陸した中露の主力戦車相手に勝ち目の無い絶望的な砲撃戦やって、自分たちが官僚的な理由で削った金が、どいういう性質のものだったのか、身を以て理解すべきだと思う。
一番は、10式戦車を全国に配備するだけの量(600両以上)を用意する事なんだけど…。
多分、それが一番コスパが良かった。
まあ、C2輸送機で離島輸送が可能って点は、ユニークではあるんだけど…C2輸送機1機で1両しか運べず、C2自体は現状6機、最終的には30機程度を保有する予定だが、空港の都合で、そう大量の輸送は出来ない。
少数を緊急空輸するぐらいなら、フェリーで纏めて2桁運んだ方が確実だし、そもそも最初から大量生産しておいて、離島に配備しておいた方が確実じゃなかったのかと…。

*1:それでも、攻撃ヘリ24機揃えるよりは安い。ただその場合は省力化が必要であり、自動装填装置を入れ、車長が砲手兼任もできるように照準装置を半自動にして、基本は3名でも、最低乗員数は2名にすべきだったと思うが…元々役割が限定されている兵器なので、乗員数が少ない事によるデメリットより、一定の性能で数を揃える方にメリットがあると思うので

*2:一応、最新の105mm砲弾は、初期の90式用120mm砲に匹敵する火力と言われているが、元々余剰の74式戦車砲弾を流用するんだから、砲火力は74式に準じるのだ