gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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中国がモルディブの土地「収奪」、同国元大統領が非難 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

【1月22日 AFP】インド洋の島国モルディブのモハメド・ナシード(Mohamed Nasheed)元大統領(50)は22日、訪問先のスリランカで記者会見を開き、不安定な政情が続くモルディブの土地を中国が奪い、主権を傷つけていると非難した。
モルディブは1192の島々からなる島しょ国で、人口およそ34万人の大半がイスラム教徒。ナシード氏によると、うち少なくとも16の島を中国の関係者が賃借し、港湾開発やインフラ整備を進めているという。
自身が率いるモルディブ民主党(Maldivian Democratic Party)の活動家が拠点を置くスリランカコロンボで行われた記者会見でナシード氏は、中国の存在感が増していることはモルディブのみならず、より広範なインド洋地域にとっても脅威であると指摘。また、中国の行動を「土地の収奪」と評した。
ナシード氏は「これは植民地主義であり、許してはならない」とし、「どんな国に対しても、また外国からの直接投資に対しても反対はしていないが、自国の主権の放棄には反対する」と強調した。
ナシード氏によると、モルディブの対外債務の約8割は中国が占めており、モルディブが返済に行き詰った場合、島やインフラ設備をさらに中国に引き渡さざるを得なくなる可能性があると指摘している。
ナシード氏は2008年、同国で初めて民主的な選挙によって大統領に選出されたが、2013年の選挙で現大統領のアブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)氏にわずかな差で敗れた。ナシード氏は後に反テロ法違反の罪で収監されたが、政治的な意図によるものと同氏は主張している。
モルディブ当局はその後、治療の名目でナシード氏の英ロンドン行きを許可。以後2年間、同氏は海外で亡命生活を送っている。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3159522

中国の肩は持ちたくないけれど、記事を見る限り中国の行為に違法性は無く、安く借りた土地に、自分たちが利用する為のインフラ整備しているだけだし、積み上げた対外債務を人質にして利用権を奪うなんてのも、ごく当たり前の外交的な手管に過ぎない。
ぶっちゃけ、戦後日本はそんな事しなかったけれど、それは日本が例外だっただけ、ごく当たり前の、債務者の権利を行使しているに過ぎない。
これは収奪を許すような土地制度を放置したモルディブの法的欠陥が問題だし、しかも対外債務にしても、中国から借りなければ済んだ話を、借りたのはモルディブ政府だ。
借りた金を返さず、合法的に投資した結果の設備を、合法的に利用権を手に入れる相手に「収奪だ」と叫ぶのは、道理が通らない。
まずは、対外債務を返却するか、それらの借り入れで旨味を啜った汚職権力者連中をまとめて吊るして中国に首を送りつけ、お前らと組んだ手先はもう居ない、そんな約束知らない、と叩きつけるかしてから言え、と言う話。
…まあ、そんな事しても、日本と違って中国は、債務を強制するだけの武力を持ち、行使できるから、叩き潰されるだけだと思うけど。