恵方巻きをめぐるスーパーの意見広告に反響「違和感を感じます」 - ライブドアニュース

元々、ごく限られた地域の文化だった「恵方巻き」を大々的に広告して、全国に広げ、新しい経済需要を生み出した点については、評価すべきだが、「食べ物」を利用したこの手の商法は、同時に「大量廃棄」という闇を生み出した。
更に、日本の人口が限られている以上、売れる数に上限があるため、恵方巻き自体の単価を上げて利益拡大を目指す「高額化」が極端に進み、一部では１本８０００円を超える恵方巻きが売られたと言うニュースもあった。
実際、近くのダイエーで売られる恵方巻きは、最も安い物で１本７８０円(税抜)以上であり、売れ筋は１２８０円(税抜)からで、高い物では１４８０円(税抜)ほどした。
そして、廃棄問題にも繋がるのだが、高級化・高額化の際に使われるのが、痛みが早い大トロなどの魚介類なので、消費期限は１日。
つまり、当日中に売り切らなければ、廃棄するしかない。
３日の夜に、半額になった恵方巻きを、廃棄から救うべく買いに行ったのだが、閉店１時間前にも拘らず、冷蔵台１杯以上の恵方巻きが半額シールを張られて売れ残っており、時間的にそれ以上売れる事も無いだろう事から、大半が廃棄になったと思われる。
廃棄と言っても、家畜食料などに回され、リサイクルされるとはいえ、廃棄が多いと言うのは、人の口に上る事を期待され、高級素材として用意された食べ物に対して、あまりにもお粗末な扱いと言えるだろう。
個人的に、作られたブームである「恵方巻き」に対して、元々良い感情は持って居なかったが、経済的なプラス面だけは、評価していたのだ。
しかし、こうして「闇」の部分が大きくなるようであれば、功罪の内、罪が勝る訳で、評価は逆転する。
こうした問題は毎年のように言われているのに、改善しない事も問題だったが、この記事にあるスーパーはきちんと取り組んだ。
そのことは、評価したいと思う。