「米朝ディール」決裂なら軍事行動も：日本経済新聞

北朝鮮の金正恩（キム・ジョンウン）委員長が中国を訪問し、習近平（シー・ジンピン）国家主席と首脳会談を開いた。今後は南北、米朝首脳会談も予定する。朝鮮半島をめぐる各国の駆け引きは、どう展開するのか。日本経済研究センターは「朝鮮半島シナリオと日本」と題する報告書を発刊。北朝鮮の核・ミサイル問題で５つのシナリオを示し、北朝鮮への柔軟な「封じ込め」政策を推進するよう提言した。
報告書で示した主要シナリオ…
(後略)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2868534028032018M10800/

まず、「決裂以外の結末がありえない」のに、ハードル上げて、大丈夫か？
新聞記事は当てにならんので、日本経済研究センターを一次ソースを見に行ったが、要約の方しか一般公開してなかった。
ちなみに、要約を読むと、「北朝鮮の非核化には、軍事的選択肢しかありえない、でも、それだと日本が巻き込まれる確率が高く、嫌だから、絶対に軍事オプションは取らないで、北朝鮮を経済発展させる」という結論なので、お話にならない。
何と言うか、ゼロリスク厨が、問題の先送りで消極的自殺しているような思考と言うか。
この頭の悪い話を進めるぐらいなら、日本が対抗して核保有を議論した方が、よっぽど効果があると思う。
中露が大慌てで、日本が核武装しないように北朝鮮の非核化を支持するから。
真面目な話をすれば、北朝鮮は自分の生命財産をチップにして、自分自身を人質にした超ハイリスクハイリターンの「お前を殺して俺も死ぬ」恫喝外交をやってる訳で、それに対して、ゼロリスクハイリターンみたいな都合の良い対策なんて、ある訳が無い。
北朝鮮を放置しても、対処しても、絶対に「暴発するリスク」がある以上、暴発する事を前提に、最も被害の小さくなる方法を模索すべきなのに、その方法論が、今現在の暴発リスクを先送りするだけで、将来には問題が大きくなって戻ってくるんじゃ、お話にならん。