米国が「北朝鮮の核保有」を容認すれば、日本はこうなる -オピニオンサイト「iRONNA（いろんな）」-
タイトルの割に、日本の将来予測では無く、単なる持論開陳に堕している点で駄文。
特に、中盤までの論理展開は概ね妥当なのに、最後の１ページの２／３で全てを損なっている。
(前略)
https://ironna.jp/article/7696?p=5
日本の世論は韓国のこととなるとその戦略的重要性を忘れ、稚拙な感情論に振り回される傾向がある。国内世論に見え隠れする韓国軽視は、北朝鮮が米韓支援を断念するよう日本を恫喝してきた際に、その脅しを受け入れかねない潜在的リスクになる恐れがある。
(後略)
この意見は因果関係が狂っている。
ぶっちゃけ言うと、１０年以上前に無駄と判明した古い認識で語っている。
日本はずっと韓国の戦略的価値を鑑みて、韓国に対して譲歩と優遇をずっと提供して来たし、アメリカと協力して日米韓の３か国共同体制を維持すべく、９０年代のアジア通貨危機はもちろん、０７年の世界同時不況においても、日本経済がどん底で、竹島問題があれだけ拗れた中でも、日韓スワップの拡大によって韓国経済を下支えしている。
にも拘らず、韓国が日本に付きつけたのは、そうした支援を全て真逆に解釈した上での、歴史戦によるディスカウントジャパン攻撃であり、アメリカに対しては中国を重視してオバマ大統領に対して、何度も信頼を損ねる外交的な非礼を繰り返した。
結果として、日米は韓国を完全にはパージせずとも、韓国に対しては半分「敵に回る事」を覚悟せざるを得ない状況にまで追い込まれているのだ。
これは、日米の世論が原因ではない。
全て、韓国政府、ひいては韓国人による選択の結果であり、前大統領が北朝鮮問題で中国にハシゴを外され、アメリカに土下座してまで回復した米韓*1と日韓*2関係を、現大統領は全て足蹴にしている状況にある。
これは、日本国民の世論が原因だろうか？
３国の連携を、日米の２国だけが譲歩し、韓国を優遇する事で実現する、と言うやり方は時間と金の無駄である事を、過去の歴史が証明している以上、この記事のやり方では、同じ過ちを繰り返すだけ。
結局、北朝鮮の核を完全放棄させる為には、軍事力による北朝鮮の体制破壊が必須である事と同様に、韓国が日米韓の３カ国同盟関係を作りたいなら、中国が北朝鮮を間接支配しているように、韓国が日米無しではシーレーンの維持も出来ず、物理的に独立すら維持できない、と言う現実を、明確に理解させる事が大切だと思う。
…むしろ、なんでその現実を理解できておらず、日米を敵に回そうとしているのかが不思議。
今の韓国大統領が、北のシンパで、北朝鮮に韓国が併合されても、ある程度の地位が約束されているから、と言っても、それは韓国大統領に限った話でしかなく、韓国の大多数の国民は、貧しい北朝鮮国民に、富を搾取されるだけの対象になるんだがなぁ…。
