gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

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米国株が大幅安、国債急伸−イタリア政情不安 - Bloomberg

米国株は、欧州の市場が引けた後に下げ足を速めた。欧州株は3月以降で最大の下げとなった。米国では、10年債利回りが一時17ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下と、英国の国民投票欧州連合(EU)離脱が決定した2016年6月以来の大きな下げ幅となった。株式市場ではボラティリティーが高まり、投資家の間では円やスイス・フランといった安全資産を求める動きが強まった。
(中略)
イタリアの政情不安の高まりから世界的に株価が下落した一方、ドルは値上がりした。
(中略)
イタリアで再選挙が必要になるかもしれないとの観測から、世界の金融市場に動揺が走った。米国株はこの日の最安値からはやや戻したものの、リスクオフの地合いは日中を通じて続いた。市場ではこのほか米朝首脳会談を巡る動きやトランプ政権による中国輸入品への関税賦課の計画も注目されている。
(中略)
オークブルック・インベストメンツの共同最高投資責任者、ピーター・ジャンコブスキス氏は「イタリアの政局は厄介な状況になっており、ユーロ相場全般の力強さに対しても懸念が広がっている。さらにそこから、一部では米金融当局が利上げペースを減速させる可能性があるとの見方も広がってきた」と述べた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-29/P9IB4ISYF01T01

ブレグジット(Brexit)の後、ギリシャ経済危機で連鎖破たんが噂されるような経済状況のイタリアでも、EU離脱の議論がイタリア国民の間で起きており、親EU派の現大統領が後任を指名したが、国民からの支持が足りずに7月に再選挙になる公算が高く、その場合、実質的なEU離脱を問う選挙になりかねない、と言う「政局不安」がある。
当然だが、イタリア国債は、EU離脱すれば破綻しかねない訳で、当然不安から「売り」が入る。
ところが、休み明けにイタリア国債先物市場が開かず、阿鼻叫喚で、全力で現物売り…という流れだったらしい。
安く売ってしまった損を埋める為、株式に関してもリスクがある銘柄を中心に広く売られ、欧米で株安が進行する連鎖が発生する一方で、米国債が買われる。
欧米が株安になると、そこで出た損を埋める為、安全なドル資産を持とうと日本の株も売られて日本も株安。
世界的にはガツーンとドル高が進んだが、この流れだと欧米から距離を置いている円も相対的に「強い通貨」なので、ドル円に関しては、ドル高と円高が拮抗している感がある。(イマココ)
いやー…まさか、また」欧州発の金融不安かよ(怒)