gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

構造最適化技術が進んで工業製品の形が悪の宇宙船みたいになっている「生命にカクカクな物が存在しないのは合理性を追求した結果」 - Togetter

3Dプリンタは、どんどん性能が上がっているので、否定する気は全く無いんだけど、同時に「出力にかかる時間」とか、「量産に不向きな高コスト」とか、物理的に回避が難しい既知の問題も知っているから、大量生産の代名詞の「工業製品」と言われると、違和感がある。
とは言え、今までハードの限界をソフトウェアが補ってきたように、ハードの限界をこうした構造最適化で補って、更なる高みを目指す時代が来たのかもしれない。
速度の問題は、3Dブリンタ自体の数を増やせば済むし、数が増えればコストも下がって行くだろうから、この辺の流れは不可逆だと思う。
関連まとめにあったけれど、「SFのデザインに対する影響」は半端ないだろうなぁ。
ただ、「最適化し過ぎて、他に流用が出来なくなる部品」が当たり前になると、古き良きSFでしばしば出てくる、ジャンクヤードからスクラップを寄せ集めて作る…というネタは潰れるなぁ。
あれはあれで、エンスー系の心を揺さぶる良いネタなのだが。
軍事とか宇宙とかでは、冗長性は制約の中であればあるほどに良い、と考えられている。
なので、しばらくは3Dプリンタを利用した構造最適化が浸透するまで猶予はある、と考えているが、同時に性能に対しても最もシビアな世界でもある訳で、特に宇宙で3Dプリンタで部品がいつでも内製可能ってのは、大きなメリットになる。
この辺りのブレイクスルーは、案外遠くない未来なのかもしれない。