gayuu_fujinaの愚草記 (別館→本館)

はてなダイアリーが更新できなくなったので、泣く泣くこちらに移行。使いづらいようなら、別なサービスへの引っ越しも検討する予定。元ダイアリー:http://d.hatena.ne.jp/gayuu_fujina/

中国政府のハッカー集団、米海軍対艦ミサイルなどの機密データ盗む 米紙報道 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

【6月9日 AFP】中国政府のハッカー集団が米海軍の下請け業者から、新たな潜水艦発射型の対艦ミサイル開発の秘密計画を含む、大量の機密データを盗んだと米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が8日、報じた。
複数の米捜査官が同紙に語ったところによるとデータは今年の1月と2月に中国・広東(Guangdong)省を拠点に活動する国家安全部の一部門によって盗まれた。
下請け業者の名は報じられていないが、この業者はロードアイランド州ニューポート(Newport)にある海軍海中戦センター(Naval Undersea Warfare Center)の仕事に従事しているという。同センターは潜水艦および海中兵器システムの研究開発を行っている。
ワシントン・ポストによると、ハッカー集団が盗んだのは614ギガバイトのデータで、センサー、潜水艦暗号システム、さらにほとんど知られていないシー・ドラゴン(Sea Dragon)計画に関連する情報を含んでいる。
国防総省は、2012年に始まったシー・ドラゴン計画について多くを発表しておらず、既存の軍事技術を新たな用途に適応させるものだとだけ明らかにしている。
ワシントン・ポストは海軍の要請により、盗まれた新ミサイルシステムに関する情報の報道を控えたが、その情報は潜水艦から発射可能な超音速対艦ミサイルに関するものだとしている。
米海軍のビル・スピークス(Bill Speaks)報道官(中佐)は安全保障上の理由で同紙の報道内容の確認を拒否した。(c)AFP

http://www.afpbb.com/articles/-/3177852

全く洒落にならないと言うか、超音速対艦ミサイルなんてどうでも良い話で、潜水艦暗号システムとか最新の水中センサー技術なんて、中国が喉から手が出るほど欲しいだろう最高機密が漏出した方が、よっぽど深刻。
ついでに「シー・ドラゴン計画」とか耳慣れない、おそらくは次世代潜水艦に関わる情報が流出とか…。
マジで勘弁してくれ…。
物量で勝る中国海軍に対して、日本の自衛隊潜水艦部隊による水中優位は、数少ない、そして腐らない大きな優位点であり、日本の水中戦力が残存している限り、中国は虎の子の空母を自由に展開出来ないぐらい。
それなのに、中国潜水艦部隊の戦力が、今回の流出でアメリカに互するものになれば、一気に日中の水中戦力差が引っくり返りかねない。
最近、対外勢力の情報汚染によってマスコミが暴走し、結果的に選挙や国民投票に悪影響を与えたり、自由を悪用した外国工作員の浸透や、権利の濫用など、自由であるが故の弊害が多く出始めているように思う。
中国が顔認識とAIと街中の監視カメラを併用した治安維持システムを構築したが、同様な物を自由主義諸国で導入する事は難しいだろうし、それはそれで問題が大きい。
代わりに、同レベルの「人権に配慮した」システムを構築する為には、どれだけのコストが必要か、想像もできない。
この流れは、共産主義、独裁主義による人権制限による組織の効率化が、自由主義諸国の自由のコストを上回りつつあるのではないか?かつてソビエトが巨体を維持できずに自滅したように、自由主義諸国が、自由のコストを維持できずに、自滅しかねないのではないか?と、個人的に危惧している。
しかし、権力が自由を規定し、制限する時、常にそれは自由の危機である、と言うのもまた真理な訳で、中国で実行されている壮大な社会実験は、一つの指針になるのかもしれない。